泌尿器科受診前に知っておきたい心配事に医師が回答 初診では何をするの?

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「泌尿器科へ行きたいけど、どんなところなのか不安」という人のために、受診の流れや検査でわかることなど、馴染みのない人が気になる疑問について、佐々木クリニック泌尿器科 芝大門の佐々木先生に教えてもらいました。

監修医師:
佐々木 裕(佐々木クリニック泌尿器科 芝大門)

1999年 東京慈恵会医科大学卒業。虎の門病院や東海大学医学部付属病院、トロント大学サニーブルックヘルスサイエンスセンターなどで臨床経験を積み、東京慈恵会医科大学講師などを経て2022年11月1日、芝大門に泌尿器科専門のクリニックを開院、院長となる。泌尿器科の専門施設として、プライマリケアはもちろんのこと、大病院での精査の判断、病院での治療後の継続フォロー、泌尿器以外の病気の相談など、きめ細やかな対応ができる施設を目指している。特にPSA高値・前立腺がんのマネージメント、日帰りの経会陰前立腺生検に力を入れている。

編集部

泌尿器科での初診の流れを教えてください。

佐々木先生

先述の通り、まずは問診を行います。どのような症状がいつから出ているのかなど、事前に頭の中でまとめておいたり、メモなどを持ってきていただいたりするとスムーズかと思います。その後、尿検査を行います。

編集部

尿検査ではどんなことがわかるのですか?

佐々木先生

主に尿蛋白、尿糖、尿潜血、尿沈渣、尿比重などを検査します。これらの値で、体のどこかに炎症がおきているとか、尿路結石がある、糖尿病などの疑いがあることなどがわかります。

編集部

尿検査のみで治療に進めることもあるのですね。

佐々木先生

そうですね。もちろん疾患にもよりますが、炎症が起きている場合などは、飲み薬で改善する場合がほとんどです。尿検査をして診断がつけば、薬の処方をして改善するという方が多いですね。

編集部

Medical DOC読者へのメッセージがあればお願いします。

佐々木先生

泌尿器科というと「男性が行く」イメージがあるかもしれませんが、若い女性も多く受診されています。排尿の不調やトラブルを感じたとき、まずはかかりつけ医でも良いとは思いますが、必要に応じて泌尿器科を受診いただきたく思います。泌尿器ついては、泌尿器の専門医に見てもらうのが、改善への1番の近道です。最近は、プライバシーを守るための様々な配慮がされているクリニックも増えていますので、ぜひ、お近くの泌尿器科を調べてみてください。