布団は毎日使うものですが、汗をたくさんかいて気づいたらマットレスにカビが生えてしまっていた…なんてことも。ここでは、元小学校家庭科教諭で掃除に関する著作もあるお掃除ブロガー・よしママさんに、マットレスのカビを予防するアイデアと便利アイテムを教えてもらいました。

布団のカビ予防は、「洗えるマットレス」と「除湿シート」のダブル使いがおすすめ

「布団の下に敷いているマットレスにカビが生えてしまった」という経験はありませんか? とくにフローリングに直に敷いている場合、寝ている間に出た湿気が逃げ場を失い、床と面している部分に湿気がたまってカビが生えてしまうことがあります。

昨年はカビ対策に、洗えるタイプのマットレスを使用していましたが、再びカビが生えてきてしまいました。今年は対策をさらに強化して、万全にしていきたいと思っています。

わが家のマットレスは、ニトリの「腰を支えるマットレスS M 2201」(シングルサイズ 6,990円)。カバーが取り外せて、洗えるマットレスです。

三つ折りにして畳めるので、使わない昼間はコンパクトに立てて干せます。昨年からラグをマットレスの下に敷いて、1年使用してきました。でも、床面側がカビてしまったので、早速洗って対策を見直すことにしました。

「マットレスのカビ」を簡単に取り去るコツ

まず最初に、出てきてしまったカビをきれいにする方法をご紹介します。

●1:カバーを外す

まずはカビのある場所をチェックします。シングルサイズの真ん中の部分に、カビがいちばん多く出ていました。画像の黒くポツポツ広がっているのがカビになります。毎日マットレスを上げて乾燥させていたにも関わらずカビが生えてしまい、とてもショックです。

カバーを外し、中身のウレタンを抜きます。ウレタンを半分に折り曲げながら取り出すと、ファスナーに当たらずスムーズに外せました。

●2:つけおき

外したカバーを、カビの出た方を外側にして折りたたんで洗濯ネットに入れたら、酸素系漂白剤でつけおきします。

洗濯槽内でもつけおきできますが、洗濯槽の内側が汚れている場合は、汚れが出てきてカバーの表面についてしまうので、浴槽や洗面ボウルなどで別につけおきすることをおすすめします。

つけおき液はぬるま湯を使い、つけおき時にカビをつまみ洗いしておくと落ちやすいです。つけおき時間は汚れに応じて延ばしてください(最大6時間)。つけおき後は、通常通り洗濯します。脱水は1分と短めにします。

●3:カバーを乾燥させてウレタンを戻す

カバーを陰干しで乾燥させたら、マットレスのウレタンを戻していきます。

このやり方で、ひどいカビは落とすことができました。ただ、着色してしまった部分は全部取れない場合もあります。

●4:床のカビも取り除く

もしかしたら、床もカビている可能性があります。掃除でしっかり取り除いておくと、再びカビが付着するのを防ぐことができます。

わが家はクッションフロアのカビ取りをし、敷いていたラグも洗濯しました。

カビ対策におすすめの追加アイテム

今回、床の湿気がひどかったので、ラグをやめてニトリの「洗える珪藻土入り除湿シート シングル(NEWS)」(1,990円)を追加しました。

防ダニ・カビ加工が施されていて、汚れたら丸洗いできるのがうれしいポイントです。最大吸湿量660ccで消臭加工もしてあります。

マットレスの下にラグを敷くのは湿気を通してしまったので、あまりおすすめしません。ニトリの除湿シートをいちばん下に敷くことにしました。

●湿気が床に残らずサラサラ!

試してみると、初日から効果てきめん。

こちらが、ラグを使っていたときの床。

そして、こちらが除湿シートを使ったときの床の様子です。

朝布団を上げてみても、湿気が床に残らないようになりました。触ってみたらサラサラのままです。定期的に除湿シートを干せば、カビの発生を遅らせることができそうですね。

わが家のカビとの闘いはカバーが外せるマットレスに変えて、除湿シートをプラスしたことで落ち着きました。もっと早く取り入れておけばよかったです。カビやすくにおいやすい布団下。いずれも洗えるタイプにすれば安心ですね。

酵素系漂白剤で手荒れすることもありますので、使用する場合にはゴム手袋をしましょう

塩素系漂白剤など「混ぜるな危険」の表示がある洗剤は、酸性のものと混ざると有毒ガスが発生します。クエン酸や酢などの酸性のものと混ぜるのはもちろん、酸性洗剤の直後に使うのも避けて。また、特集で紹介している洗剤のなかには、建材や設備機器、家具、家電によって使用できないものもあります。各種取扱説明書、もしくは洗剤の注意書きを確認し、使用すること。各種洗剤を使用する際はゴム手袋を着用して、塩素系漂白剤を使用する際は手や目を保護し、十分に換気してください