すき家の「まぐろたたき丼」ロングセラーの秘密。牛丼屋の海鮮丼がウケる理由、担当者に聞きました。

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牛丼チェーン「すき家」の「まぐろたたき丼」を知っていますか?

牛丼屋でありながら、なぜか「海鮮メニュー」という変わり種。実は最低20年近い歴史を持つロングセラー商品です。

なぜこんなにも長く、「まぐろたたき丼」は支持されてきたのでしょうか。

すき家の広報担当者に聞いてみました。

こだわりのポイントは?

白いご飯の上に、たっぷりと乗った円盤状の「まぐろのたたき」。パラパラと散った海苔やネギが、食欲をそそります。

すき家の定番メニューの一つ、「まぐろたたき丼」。大手牛丼チェーンのレギュラーメニューとしては、あまりほかに例のない海鮮系メニューです。

すき家の広報担当者によれば、こだわりのポイントは「大粒にカットしたまぐろの身」を適度に合わせていること。まぐろの食感を残しつつ、なめらかさと舌触りのよさを両立させていると語ります。

SNS上でも、

「すき家のまぐろたたき丼本当好き」
「無性に食べたくなるのよ...」
「すき家はもっとまぐろたたき丼の可能性を信じた方がいい」

と、熱烈なファンが多数見られます。牛丼に引けを取らない人気メニューなんです。

意外とロングセラー...生まれた背景は?

この「まぐろたたき丼」、いつから販売されているのでしょうか? 広報担当者によれば、少なくとも2006年以前には販売されていたと言います。

「まぐろたたき丼」が生まれた背景として、「すき家は、お客様に『選べる楽しさ』をご提供したいと考えています。その一環として、より幅広いお客様のニーズにお応えしたいという想いから導入しました」と話します。牛丼だけでなく、様々なメニューを楽しんでもらいたいという気持ちが込められているようです。

続けて担当者は人気の理由について、「お手ごろな価格で海鮮丼を食べられるという点で、ご好評いただいていると考えています」と、そもそもの美味しさもさることながら、その"価格"にも人気の要因があるのではと見ているようです。

ちなみに、まぐろたたき丼の価格は並盛で590円。たしかに海鮮丼としては比較的お手頃な価格で食べられます。

そのお手頃価格の秘密は? すき家はゼンショーホールディングス傘下で、同じグループには「はま寿司」があります。「はま寿司と同じ食材を使用しているわけではありませんが、グループのシナジーを活かすことで、安全で品質の良い食材を調達し、お手ごろな価格で提供することができています」とのことで、手ごろな価格で海鮮丼を提供できる理由はこういった部分にも秘密があるようです。

意外とよく頼む層は...

SNSの投稿を見ても、年代や性別を問わず愛されているように見受けられるものの、実際には、「老若男女問わず様々なお客様にご利用いただいておりますが、割合としては女性の方が多い状況です」と、特に女性からの人気が高いんだそう。

その理由として、「あっさりした味わいの商品をお求めの方に多く召し上がっていただいていると感じています。『おろしポン酢牛丼』などの商品も女性の方の割合が比較的多く、女性の方はそうした商品を好まれる傾向があるかもしれません。」と話し、牛丼と比べても比較的さっぱりと食べられることが女性に支持される理由の一つなのかもしれません。

今後も、「牛丼に限らず多彩な商品ラインアップで、お客様に選べる楽しさを提供し続けていきたいと考えております」と話し、牛丼"ではない"メニューを楽しみに来店するお客さんのニーズにもしっかりと応えていくとのことでした。

(東京バーゲンマニア編集部 ルイス瑛茉)