リュウジ『エビは下処理でここまで進化する』 小さな裏ワザの積み重ね「至高のガーリックシュリンプ」に挑戦

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管理栄養士のともゆみです。今日はエビだけの料理、ガーリックシュリンプを作ります。料理研究家リュウジさんのレシピで、下処理や調理の工夫を積み重ねるだけで、得も言われぬおいしさに昇華するみたいです。味付けは唐辛子が入ってパンチの効いたメキシコ風。リュウジさんが知っているガーリックシュリンプの中で一番おいしい味付けなのだそう。これは期待が高まります。さっそくトライです♪

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「至高のガーリックシュリンプ」の材料と作り方

【材料】
エビ…160g(バナメイエビを使いました)
にんにく…3かけ
昆布茶…小さじ1弱
塩…少々
片栗粉…小さじ1
酒…大さじ1
サラダ油…適量(鍋底から1cmくらいの量を入れます)
唐辛子…1本
乾燥パセリ…少々



【作り方】
1.にんにくは皮を剥いて芯を取り、粗みじん切りにします。唐辛子は輪切りにします。



2.エビの殻を剥きます。足から剥がし親指でぐるりと身に沿って剥くと、すばやくきれいに剥けるとのこと。なるほど、確かに剥きやすいです。なおエビの殻は後ほど使うので、捨てずに取っておきます。



3.尻尾の殻と身の付け根部分に包丁を刺し、そのまま引いてエビを割き二股にします。二股にすることでエビが油を吸っておいしく仕上がるそうです。二股に切った時に背わた(黒いひものようなところ)が包丁にくっついてきて取れるそうですが、身にくっついていたら手で取ります。



4.3のエビに昆布茶を入れて、混ぜます。塩、片栗粉、酒も入れてしっかりと混ぜ合わせます。





5.スキレットに1のにんにくと唐辛子を入れ、鍋底から1cmほどの高さまで油を入れます。エビの殻も入れて弱火で加熱します。このとき少し油が跳ねたので、気をつけてくださいね。殻を拭いてから油に入れると跳ねにくいです。



6.エビの香りが立ってきたら(3分ほど加熱しました)、殻を取り除き、エビを入れます。1尾ずつ尻尾を持って沈めていくとエビの身が二股に分かれやすいです。



7.エビが全体に赤くなるまで終始弱火で加熱します。オイルに浸っていないところはなかなか火が通らないので、エビをひっくり返しながら全体を赤くします。加熱し過ぎるとエビが硬くなってしまうので気をつけましょう。わたしは2~3分加熱しました。乾燥パセリを散らして完成です。



エビがやわらかくてプリップリ♡オイルは香ばしくてうんまっ♡



熱っ。スキレットなので、冷めにくく熱々です。食卓でハフハフ言いながら食べられるのがいいですね。エビがやわらかくてプリップリです。リュウジさん曰く、「エビに片栗粉をまぶすとプリプリに仕上がる」のだそうです。昆布茶を使った下味が効いていて、塩味と昆布の旨味がしっかりと感じられます。オイルはちょっとピリ辛で、エビの殻の香りと香ばしさをすごく感じます。粗みじん切りにしたにんにくは、深めに炒られて香ばしく、カリカリと揚げたような感じにもなっていて食感がいいですね。そのオイルが二股に分かれたエビにたっぷりと絡まって、間違いないおいしさです。

エビの栄養素

エビは高たんぱく、高カルシウム、低脂肪で、タウリン、バナジウムなどを含みます。タウリン、バナジウムは血中コレステロールを下げる働きがあります。β‐カロテンを多く含む食材(主に緑黄色野菜)と一緒に摂ると、相乗効果が期待できますよ。殻と身には強い抗酸化力を持つアスタキサンチンが含まれていて、美容や発がん抑制にも役立つとされています。ただし、エビは甲殻類のため、アレルギー体質の人には注意が必要です。


エビの殻の香りが引き立つオイルがとてもおいしかったです。アヒージョのようにオリーブオイルを使うと、オリーブオイルの香りが強く、エビの香りが引き立たなくなってしまうので、この料理にはサラダ油を使ってくださいと動画で言っていました。エビに片栗粉や昆布茶を使うなどの料理の裏ワザも知れてよかったです。参考にしてみてくださいね。

参考文献:
からだのための食材大全 監修者 池上文雄 他 NHK出版