【DeNA】バウアー不在も想定内か 2024年版「先発ローテーション」候補選手とは
バウアーは昨年チームで10勝をあげた(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
DeNAは1月24日にキャンプメンバーの振り分けを発表。1軍といわれるA班には期待のドラフト1位、度会隆輝(ENEOS・21)を始め、投手陣では新加入の森唯斗、佐々木千隼、中川楓などが名前を連ねた。
一方、チームでは昨年旋風を巻き起こしたトレバー・バウアーの去就が不透明となっている。オフはメジャー復帰を目指して、様々なアピールを図っている様子が伝えられている。日本球界1年目となった昨年は19試合に登板し、2完投を含む10勝(4敗)。リーグ最多勝の東克樹に次ぐ勝ち星をあげ、中4日登板もいとわないタフネスさもチームに重宝された。シーズン初登板は5月3日の広島戦(横浜スタジアム)と開幕にこそ間に合わなかったもののフル車輪の活躍で一気に勝ち星を積み重ねた。
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また今季のチームではバウアー不在となれば、左腕エースの今永昇太がポスティングを行使し、チームからいなくなったこともあり昨季の勝ち星から「17勝」が消えることに。
そんな中、今季の先発ローテーション候補筆頭として期待されるのは昨年の最多勝左腕、東の継続したパフォーマンスだろう。プロ6年目となる昨季は16勝(3敗)の成績を残し、最多勝、勝率の投手二冠に輝いた。直球を中心に代名詞のチェンジアップ、カーブ、スライダー、カットボールを制球良く投げ分ける。2024シーズンも活躍が期待されている。
昨年トミー・ジョン手術明け、888日ぶりの復活勝利を4月5日の巨人戦(横浜)であげた平良拳太郎もローテーションの中心メンバーとして活躍が期待されている。21年6月に右ひじの手術を受けた後は地道にリハビリを行い、復活の日を迎えた。昨年は手術明けということもあり、登板間隔があくことも多かったが、今季はフル車輪で回れるか。
また昨年10月1日の中日戦(横浜)でプロ初の完封勝利を、わずか94球で成し遂げた大貫晋一も楽しみな存在となる。プロ初完封がマダックス(100球未満の完封勝利)と制球力を武器にローテ―ションの一角を勝ち取れるか。
チームにはほかにもFA権を行使しながら残留した石田健大、浜口遥大など左腕も充実。助っ人外国人投手も補強した。後ろの投手陣ではソフトバンクで守護神経験も持つ森、現役ドラフトでロッテから移籍した佐々木も楽しみな存在となりそう。爆発力ある打線が持ち味のチームで投手陣が整えば、十分V奪回も視野に入る。
バウアーの去就は引き続き気になるところだが、朗報を待ちつつ、キャンプでは新戦力チェックにはげみたいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]