年齢を重ねると、これから先の暮らしやお金の使い方について考えることが増えてきたのではないでしょうか。今回は、月5万円でも豊かな暮らしをしている、72歳ひとり暮らしのブロガー・紫苑(しおん)さんをクローズアップ。コロナ禍を経て節約と食生活の大切さを実感したという紫苑さんに、お金をかけない食事の工夫について教えてもらいました。

節約と食生活の大切さを実感した紫苑さんは、「お金をかけず、体によい食べ物・食べ方」を追求。食材の買い物や保存の仕方も変わり、節約前より健康になったといいます。

【写真】72歳ひとり暮らし・1回分の「買い物の中身」

1回分のお買い物はこれくらい!

「料理は得意じゃないから、おいしく・安く・手をかけず、がポイントです」という紫苑さん。1回のお買い物予算は1000円〜1500円程度で、鶏むね肉やイワシなどのタンパク質食材と季節の野菜を「4、5日で使いきれる量を購入します」。

健康維持に重要なのはタンパク質! しっかり筋肉をつけるためにも、卵、ヨーグルト、牛乳などのタンパク質食材は欠かせません。

買ってよかった、ホームベーカリー!おいしくて経済的

食費節約のため「甘いものをやめた」紫苑さんですが「手に入れてよかった!」のがホームベーカリー。

「材料を入れてスイッチを押すだけ! 4日に1度のペースで焼きます。ナッツやレーズンを入れたりするのもおいしいし、ヨーグルトや甘酒もつくれるんですよ」

炊飯器をやめてひとり用土鍋に。炊き立てがおいしいのです

ご飯も土鍋で炊くようになりました。炊き上がったら、小さな萬古焼のおひつに移し、食べきれない分はそのまま冷蔵庫へ。上手に水分を逃してくれるのでベタつきません。

『ゆとりある日々を過ごしている人の素敵なお金の使い方 2024年度版』(扶桑社ムック)では、今回紹介した以外にも、自分らしいお金の使い方で幸せに暮らしている人たちを紹介。そのほか、年金のもらい方、老後の安心な住まいなど、プロのアドバイスも満載です。