足を踏みはずしそうなポーチ、荷物をぬらす庇…入居して4年、外構で後悔したこと5つ
家づくりでプランをおろそかにしがちな外構。4年前に地元工務店で家を建てた日刊住まいライターは、小さすぎた玄関ポーチや庇(ひさし)、植栽を後回しにした庭など、5つのことで後悔しています。あとから手直しすると、手間も費用もかかる場所ばかり。詳しく語ります。
家づくりの時点で、外構のことはあまり検討せず後悔
筆者は夫とふたり暮らし。ともに30代です。4年ほど前に地元工務店で延床面積35坪の家を建てました。
わが家は家づくりの際に、間取りや収納のことはしっかり検討しました。しかし、外構に関しては少々おろそかに。いろいろ失敗したと感じています。
外構はやり直そうとすると、大がかりな工事になるものが多く、費用もかかります。結局、我慢しながら4年が経過しました。そんなわが家の外構で、後悔している5つのことをご紹介します。
1.ポーチが狭い!タイル1枚分広ければよかった
わが家のポーチの大きさは、いちばん上の段で横幅150✕奥行き88cmです。
パッと見は普通に見えるかもしれません。しかし、このサイズのポーチでは、ドアをあけるとポーチに立つ場所がなくなり、1段降りないといけないのです。
とくに困るのが、お客さんが訪ねてきて玄関前で立っているとき。
お客さんはインターフォンを鳴らして、ポーチのいちばん上で待つことになります。しかし筆者が室内側からドアをあけると、ポーチの上で立つ場所がなくなってしまうのです。
そうすると、後ろに下がることに、今までに足を踏みはずしてこけてしまう方が数名いました。
これは危険だと気づき、来客時はそーっとドアをあけるようにしています。しかし、それにしても危ないです。
せめてあとタイル1枚分(30cm)広くしておけばよかったと感じています。そうしていたら、ドアがあいても立つ場所が確保できていました。
2.庇が小さい!雨が降ると荷物がぬれてしまう
ポーチサイズに合わせてつくった庇も小さすぎました。
じつは筆者は、「庇」というものの存在を、工事が始まるまで知りませんでした。家が建ちはじめてこんなところに、屋根がつくのだと初めて気づいたのです。
小さな庇で困るのは、雨が降ったらすぐにぬれることです。荷物が多いときはとくに困ります。
また、ポーチ周りになにか置くと、雨ざらしになってしまうのも困っています。現在、置き型のポスト(写真)を置いているのですが、雨ざらしになってすぐ変色してしまいました。せめて、置き型ポストがぬれないくらいの大きさの庇が欲しかった。
3.植栽がない!グリーンのない家は味気ない
わが家は庭が広いのに、植栽がありません。その理由は、愛犬のためにドッグランをつくりたかったからです。
もし庭に木を植えるにしても、家が建ったあとゆっくりやろうと思っていました。
しかし、あとから植栽をするとなると、どこの業者に頼めばよいか悩んでしまいます。それに、どこにどんな植物を植えるか、テイストにしたいか、さっぱりイメージがわきません。
使える予算もあまりなかったので、いつかやろうと思いながら月日が流れ、気づけば庭は、舞い込んでくる落ち葉と雑草だらけに。
やっぱりグリーンのない家は味気ないです。ウッドデッキから庭の植栽を眺めるのが夢だったのですが、まだまだ時間がかかりそうです。
4.庭を削って駐車場をもう少し大きくすればよかった
わが家の駐車場は、写真のようにL字型になっています。横幅は7m50cm。奥行きは最大で12mあります。最大でクルマ5台を停めることができるようにプランしました。
ただ、5台停めるには、駐車場が狭かったと後悔しています(筆者が住むのは田舎で、1人1台クルマを所有するのが当たり前の土地柄。駐車スペースを大きくつくるのがスタンダードなのです)。
写真は、わが家の側面の駐車スペース(いちばん奥行きのある部分)。長さのある普通車は、普段こちらに停めています。しかし、横幅が3m10cmしかないので微妙に狭いです。
もし、将来カーポートを取りつけたいとなったら、さらに狭くなってしまいます。
駐車場全体の横幅を7m50cmにしたのにも、理由がありました。それは最大3台を横に並べて停められるようにしたかったから。ですが、7m50cmの横幅で3台停めるとかなり窮屈です。
3台をゆったり停めるなら横幅9m、せめて8mとるとよいと、工務店からは言われていました。しかし、庭のドッグランスペースを広くしたかったという理由で、この大きさに。
しかし、家を建てたあとわが家に来た犬は、ドッグ「ラン」をしないのです。寝ているか座っているだけ。これはかなりの誤算でした。
それだけでなく、ムダに広くつくった庭が、今では雑草と落ち葉まみれに。工務店のアドバイスどおり、このスペースをもう少し駐車場に割いておけばよかったと後悔しています。そうしていたら、雑草を抜く手間も、今よりラクになっていたはずです。
5.リビングの窓の外に目隠しがなく見えてしまう
わが家はリビングに大きな掃き出し窓をつけ、ウッドデッキにも出られるようになっています。
フェンスがあるので、道を通る人やクルマからは家の中は見えません。しかし前の家の2階からは家の中が見えてしまいます。ですから、カーテンをあけっぱなしにすることができません。
最近は、タープを張って目隠しと日除けをしていますが、強風の日はタープをはずさないといけません。またタープを張っていると日陰になることで、ウッドデッキが以前よりカビが生えやすくなりました。窓からの目隠しと、景観をよくするためにそろそろ植栽をしたいです。
家づくりの最中は、家の中をどんなふうにするかで頭がいっぱいで、外構計画をおろそかにしてしまいました。
確かに外構はあとからもできるでしょう。しかし、その場合は、家づくりの時点で、ある程度方針を決めておいた方がいいと思います。そうしないと、わが家のようにいつまでも未完成のまま、荒れていってしまうかもしれません。