年齢を重ねると、見た目も体力も若い頃とは確実に異なります。それでも、日々の生活にあまりお金をかけず、豊かに楽しんでいるかたはどのような工夫をしているのでしょうか? 61歳でYoutubeの動画配信を始め、人生が再び動き出したというMimiさんに暮らしとファッションのマイルールを教えてもらいました。

若い頃とはたしかに違う。それでも続く人生を賢く楽しむ

留学、転職、動画配信と、常に新しいことに挑戦し続けるMimiさんですが「40代の頃は将来が不安でしかたがなかった」と言います。

【写真】Mimiさんのずらりと並んだ靴&靴下コーデ

「私はひとりっ子で子どももいません。離婚後は、ずっと母と暮らしてきましたが、その母も介護施設に入って今はひとり暮らし。頼れるのは自分だけ、と肝に銘じています」(Mimiさん、以下同)

40代で老後に備えてマンションを買うも、50代に差しかかるときにまさかのリストラ!

やがて母の介護も始まりました。「文字どおりどん底を味わいましたが、運よく地元でカフェを展開する会社に再就職できたんです」

50代のうちにマンションのローンを完済し、老後のことについても真剣に考えるようになりました。

「生活費は食費+日用品で月3万円と決めています。動画配信をするようになって服を買う頻度が少し増えてきたかな? それでも、無駄買いはしないようにショッピングモールには開店時間に行って、買い物の制限時間は1時間と決めています。余計なものを買わないように、引き締めないと」

若い頃のような刺激的な日々ではなくても、日常のなかにちょっとした楽しみが見いだせれば、いくつになっても人生は楽しめる、とMimiさんは笑います。

「普通の日々を楽しめる健康な心と体でいたい。それを念頭に置いて暮らしています」

身の丈に合ったおしゃれを発信し続けています

Mimiさんにとって「おしゃれすること」は元気をくれるもの! 高いものを買うのではなく、流行に左右されずに、本当に好きなものを、自分らしい着こなしで。等身大の自分に似合うファッションを動画で配信し続けています。

●顔立ちを明るく見せる技も。古いものやプチプラを賢く利用

幾何学模様のオレンジ系のスカーフはGUのもの。右のベージュは「20代のバブルの頃に、母にプレゼントしたディオールのスカーフ」。左は30年前に買ったアナスイ。ニットはすべてユニクロ。

衿元に工夫のあるシャツはスカーフ代わりになります。かわいいブローチは雑貨店で。価格も安く、個性的なワンポイントに。左はシャンブルドゥシャーム、中央はマル、右はパーリッシィ。

●デニムはロールアップと色選びで軽さを出して

ボーダーTシャツと、ビッグシルエットなデニムはユニクロのもの。デニムはライトブルーをチョイスすれば、冬に上にコートやジャケットを羽織っても、重いイメージになりません。帽子は無印良品、インナーのハイネックとブーツはGUです。

●靴はベーシックに。靴下で気軽に遊ぶ

冬はブーツやハイカットスニーカーの出番が増えます。形がシンプルで色も定番のものならさまざまなコーデに応用できます。靴下なら値段も安いし、何色も持てるのでアレンジの強い味方に。

年齢は取材当時のものです