ロシアで生まれ6歳から日本で暮らすコラムニストの小原ブラスさん。1月9日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、ロシアの戦争について聞かれた時の難しさについて語ってくれた。

ブラス「ここ2年くらいは戦争があったから、6歳から日本にいて、外国人が見る日本がわからず外国人に聞きに行かなあかんレベルやったのに、いきなりロシアのことを聞かれまくるという立場になりました。とある番組の取材を受けた時に『ザポリージャ原発は今後どうなりますか?』って聞かれて、知るわけねーだろって思いながらも、それを本音で喋っちゃうと叩かれるし、何も話したくないって言うと『じゃあプーチンを支持してるのか?』っていう話になってくるから、何も言わないという選択肢もなく、でも分からないことについて何か喋らなくてはいけない。しかも間違ったことを言ってはいけないから、みんなが望むことを何となく見つけて喋らなきゃいけないっていうのが、ここ2年でしたね。正直僕、去年くらいからだいぶ疲れて今年からはガラッと自分の中の色んなことを変えて、炎上してもいいから自分の思うことだけをいっぱい話そうって思っているんですよ」

小島慶子「日本のように外国の方が社会の大部分を占めるわけではないところでは、ロシアの人に会ったら、その人が全ロシア人代表。アメリカの人と知り合ったらアメリカ人ってああいう感じってなっちゃいがちじゃないですか。まして戦争になると、戦争を行っているのは、その国の指導者だったり、軍部だったり、一部の武装組織なのに、その国の出身者は全員その国の指導者と同じ考えみたいに思われて、個人が見えなくなっちゃうじゃない。今、日本で『ロシア人です』って言うと、“今戦争やってるあのロシアの”っていうふうに全員同じように見てしまう人もいると思うんですよね」

ブラス「でも、その意見に僕の立場で言うと、実際に命がなくなっているウクライナの人が聞いたらどう思うんだっていうことになるんで、僕がそう思っても言える立場ではないんですよ。何を言っても批判はくるっていう状態の中で人を傷つけないように頑張ってきたつもりです。でも、そろそろ自分を好きになるタイミングにしようかなと思ってます」

 

この他にも小原ブラスさんはロシアについてのコメントの難しさについて語ってくれました。