マンガでわかる!男女で知っておきたい更年期(主婦の友社)

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その不調、更年期かも。女性だけじゃない!男性にも訪れる更年期。

 2023年12月11日、『マンガでわかる!男女で知っておきたい更年期』(主婦の友社)が発売された。監修は、泌尿器科医の佐々木春明さんと、産婦人科医の甲賀かをりさんが担当している。

『マンガでわかる!男女で知っておきたい更年期』(主婦の友社)

 本書は、更年期の基本から、メカニズムまでをわかりやすく紹介し、知識を正しくアップデートするための本。基本から対策、改善方法、セルフケアのやり方など、男女の更年期のエキスパートである専門医による解説を、マンガやイラストで描写。どこから読みはじめてもすぐに役立つ一冊となっている。

更年期は「いつ始まったのか」分からない

「更年期」とは、そもそも女性の「閉経前後の10年間」を指す言葉。50歳で閉経した場合、更年期は45歳から55歳となる。そのため、更年期がいつ始まったのかは、閉経があるまではわからないという。

「更年期症状」は、この閉経前後に、女性ホルモンが乱高下しながら急減することで起こる症状のこと。性ホルモンが急減することで、めまいや頭痛や不安感などさまざまな体調不良が引き起こされる。

「男の更年期」はストレスなどが原因

 閉経のない男性にも、ストレスなどが原因となって性ホルモンが急減し、「更年期症状」が出ることがある。こちらは閉経とは無関係なものなので、30代で更年期になる男性も存在するとされる。

 女性の更年期症状は産婦人科が担当だが、男性の更年期症状は泌尿器科で診断される。男性の更年期症状は「うつ病」とほとんど見分けがつかないが、抗うつ剤では治らない。そのため、中年でうつらしき症状が出た場合は、泌尿器科で血液検査を受けることが望ましいという。

診断ツールで更年期指数をチェック

 更年期症状が気になるときにまず確認したいのは、本書に掲載されている「男女別・更年期指数チェック」。更年期症状のレベルを客観的に確認する診断ツールで、医療機関でも問診や治療の効果判定に使われている。

 このチェック表を数カ月に1度チェックすることで、治療やセルフケアの効果が上がっているかを確認することができるという。

■佐々木春明さんプロフィールささき・はるあき/昭和大学藤が丘病院泌尿器科教授。昭和大学医学部卒業。同大学藤が丘病院泌尿器科講師などを歴任し、2007年より現職。日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本性機能学会専門医。世界男性更年期障害学会ほか国際学会にも多数参加。

■甲賀かをりさんプロフィールこうが・かをり/千葉大学大学院医学研究院産婦人科学教授。千葉大学医学部卒業。東京大学大学院修了、武蔵野赤十字病院などを経てプリンスヘンリー研究所・イエール大学留学。帰国後、東京大学医学部講師、2023年より現職。日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医。

※画像提供:主婦の友社

書名:  マンガでわかる!男女で知っておきたい更年期
監修・編集・著者名: 佐々木 春明、甲賀 かをり 監修
出版社名: 主婦の友社
出版年月日: 2023年12月11日
定価: 1,650円(税込)
判型・ページ数: A5判・128ページ
ISBN: 9784074561483


(BOOKウォッチ編集部)