落語家の立川志らくが、5年間務めてきた漫才師の王座決定戦『M-1グランプリ2023』の審査員を勇退することが11日に明らかになった。

立川志らく (C)小川峻毅

○■『M-1』審査員は17日の特番内で発表

落語界の隆盛な時代を築き、20人近くの弟子を抱える志らくは、映画評論家、劇団主宰という幅広い分野に精通。その視野の広さで、2018年より『M-1グランプリ』のファイナリストたちの審査を担当し、若き漫才師たちの背中を力強く押し続けた。

決勝戦&敗者復活戦の審査員は、17日(12:55〜)に放送されるABCテレビ・テレビ朝日系特番『超お宝映像で振り返る! M-1衝撃の瞬間SP』内で発表される。

○■立川志らく コメント

5年もの長い間、若い才能の塊の芸に触れる事が出来て感謝しております。当初は漫才師でもない奴が何故審査をするんだと非難もされましたが、私としては漫才師No.1を決めると同時に明日のお笑いのスターを決める大会でもあると思っていたので落語家がいてもいいのではとそういう思いでやってきました。あとランジャタイをはじめとするヨネダ2000、トム・ブラウンのようなぶっ飛んだ漫才を高評価する審査員として一部ファンに支持されてきました。私が審査員から卒業することで中には志らく枠が消えてぶっ飛んだ漫才が不利になるという意見も耳にしました。でも多くの人が見ています。ダウンタウンも当初は際物扱い。それが今やトップスター。ダウンタウンのようにマニアックが天下を取ればカリスマになれる! そしてもうひとつ。魅力ある漫才師を目指して。どんなにテクニックがあっても魅力には太刀打ち出来ないんだから。勿論正統派も頑張って! みんな頑張って!

【編集部MEMO】

昨年は、立川志らく(5回目)、サンドウィッチマンの富澤たけし(6回目)、中川家の礼二(8回目)、ナイツの塙宣之(5回目)、ダウンタウンの松本人志(16回目)、そして5年ぶり復帰で3回目となる博多華丸・博多大吉、初登場の山田邦子が審査員を務めた。一昨年までは、続投の5人に、上沼恵美子、オール阪神・巨人のオール巨人を加えた7人で4年連続同じメンバーが務めていたが、昨年5年ぶりの変更となっていた。