11月もいよいよ終わりが見え、12月の「大掃除」について考え始めているという方もいらっしゃるのでは? とはいえ、”大”掃除というだけあって、手間や大変さなどを考えると少しおっくうになってしまいますよね…。整理収納アドバイザーの小林志保さんによると、疲れない大掃除をするために大切なことは、その前の「準備」なんだそう。そこで、無理しない大掃除をするためのコツを教えてもらいました。

気力・体力を消耗しない!50代からの大掃除に向けてすべきこと

結婚した当初は、「年末の大掃除は必ずするべきことで、やらなければならないこと」と、追いつめられるような気持ちになっていたこともありました。今ではその気持ちも少し薄れてきていますが、できれば自分が毎日過ごしている場所の汚れを取り、気持ちのいい年末年始を迎えていきたいという欲求もあります。

【衝撃写真】洗面所下の収納にあったもの

しかし、12月後半はクリスマスや親戚が家に集まる準備などもあり、心身ともに落ち着かない期間。だからこそ、12月に入ったら、気持ち的にも体力的にも消耗しない大掃除に向けての片づけが必要となります。

今回は2回に分けて、「疲れない大掃除のためにしたいこと」をご紹介します。

●ざっくり「片づけの計画」を立て、1日15分から30分程度進めていく

わが家は義母と同居をしていることもあり、12月27日以降は、いつどの親戚がうちに来るのか予測ができません。だからこそ、年末大掃除の予定は早めに計画を立てて、片づけを中心におうちの中を整えていく必要があります。

とはいえ、体力と気力の低下がみられる50代…。日中は仕事もしているし、日々の暮らしの家事だけで精一杯。そこで取り入れている方法が、ざっくりとした「片づけ&掃除計画」を立てることです。

計画を立てるうえで、気をつけるのは、「日々の暮らしに影響が少ないように、1日15分から30分程度ですむ箇所を1日1回程度片づけるように計画を立てる」こと。掃除のことはあと回しで、基本的にはものの整理を中心に計画していきます。

●掃除をする前に必要なのは「ものを整理する」こと

「掃除」とは床や窓など、汚れている場所の汚れを取り除くことです。片づけが苦手で家の中にものがあふれていたとき、掃除とは名ばかりで、ものを片づけることに追われてしまって、汚れを取り除く前に疲れきっていた昔の記憶があります。

ものの片づけだけでなく、掃除も中途半端に終わり、ただ無駄な時間を過ごすことはできれば避けたい行動ですよね。そのため、掃除を行う前にものを整理して、きちんと片づけておくことが重要。体力・気力を消耗しないために、日々の暮らしの家事に影響のないように計画立てることが必要です。

●ものが増えるからこそ、定期的に収納場所を見直す

過去に定位置をつくり、ものの整理も完璧にできていると思っていても、日々の暮らしの中で必ずものは増えていってしまいます。そのため、定期的に収納場所の見直しは必要です。

整理収納の基本は「全部出す」こと。ものが増え、定位置が崩れだした洗面所下のものを整理します。ものを全部出すことで、1年以上使っていないもの、この場所に必要でないもの、洗面所下に再度残しておくものを選別することができます。

そして、ものを全部出したあとに、空になった収納場所をついでにふく。そうすることで、片づけと掃除を同時進行することができます。

●暮らしの変化で、必要なものも変わる

たとえば家庭によくある、ゴキブリなどの害虫に効く置くタイプの駆除剤。昨年からペットである犬を飼い始めたので、今のわが家には必要のないものとなります。2年前までは必須だったものも、暮らしが変わると要らないものと変化します。ストックとして2箱保管していましたが、今回の整理で手放します。

<洗面所にある不必要なものあるある>

・使っていないシャンプー、リンスのつめ替え
・使っていない整髪料
・あったことも忘れていた洗剤、掃除用具
・くたびれたタオル
・試供品の数々
・すでに独立して家にいない子どもたちのものなど

洗面所から出てくる不必要なもののなかに、買ったはいいけれど、ほとんど使うことがなかった洗剤や、整髪料や試供品などがあります。いるもの、いらないものをしっかりと選別し、不必要なものをおうちから出すことが大事ですね。

ちなみに使わずに眠っていたお掃除用具や洗剤はこの年末大掃除の期に使っていきます。

●人別・アイテム別・使用頻度別などに分けて収納

今回の整理で、「残すもの」として仕分けたものは、100均などの収納ケースに入れてグループ化。人別・アイテム別・使用頻度別など明確にわかるようにしておきます。そうすることで定位置がズレにくく、この状態を長く保つことが可能に。

グループでまとまっているので数の把握もしやすくストック品の買いすぎ防止にもなります。毎日使うものは前列にもっていき、出しやすい、戻しやすいを意識した定位置を決めます。

ぜひ参考にして、皆さんも”疲れない”大掃除を目指してみてくださいね。