GACKTが「主演舞台が3時間押し」で大激怒された過去を“自慢げ”に語れるワケ

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 プロの役者としてはありえないエピソードを“自慢げ”に語ったとして、俳優で歌手のGACKTに対する苦言が寄せられている。

 11月19日に放送された「ボクらの時代」(フジテレビ系)に、11月23日公開の映画「翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜」に出演したGACKT、片岡愛之助、川崎麻世が登場。長時間を要するという舞台での役作りや稽古にまつわる話題になると、GACKTは自身が原作・脚本・演出・主演を務める舞台「MOON SAGA -義経秘伝-」で、明治座のスタッフからマジギレされた出来事を振り返った。

 GACKTによると、舞台の公演初日、本番直前までリハーサルをやるつもりが、気付くと開演時間を2時間半もオーバーしていたという。これに愛之助は同じ舞台俳優として「もう開場はしてるんですか? 信じられない」と唖然。GACKTは「開場はしてるんですけど、すごい集中してやってるんで、時間がわからない。プロデューサーが来て、『そろそろ開演は?』って聞かれても、『時間がないから邪魔しないで』って(返していた)」と当時のやり取りを再現した。

 当然ながら、客を待たせている格好の明治座スタッフは「めちゃくちゃ怒ってた」とし、「『明治座始まって以来の開演3時間押しなんてあり得ない!』って」と明かすGACKT。大幅に遅れながらも公演は終了し、時間オーバーを注意されるかと思いきや、劇場スタッフは笑顔で「またよろしくお願いします!」と声をかけてきたのだという。

 GACKTいわく、3時間の遅れがあったことで「明治座始まって以来の物販の売れ行きだったそうなんです」とのこと。異例の事態によりグッズが大量に売れ、劇場スタッフは“大激怒”から“大満足”へ態度を変えたと振り返っていた。

「明治座の開館以来、最長の遅れと最高の物販売上を同時に達成した“武勇伝”となりましたが、ネットには『自慢げに話せるエピソードではない』とする観客の立場からのコメントが多くなっています。物販で潤った劇場やGACKTサイドには“おいしい話”とはいえ、単に3時間も待たされた客からすると『迷惑以外なにものでもない』と感じるのが普通で、『自分が観客だったらブチギレてる』『ただの自分勝手。全然カッコよくない』『いい大人は約束された時間を守る。それが信用』との指摘が並びました」(テレビ誌ライター)

 GACKTは、“劇場も潤っているからOK”という観点からこのエピソードを紹介したのかもしれないが、最も迷惑を被った観客側への配慮が足りていなかったと言わざるを得ないだろう。

(木村慎吾)