掲載:THE FIRST TIMES

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■King & Princeによる主題歌「愛し生きること」をBGMに、永瀬廉、杉咲花、北村匠海が登場。「いや~! いい曲が流れましたねえ(笑)」(北村)「よくお気づきで(笑)」(永瀬)

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11月10日に全国345館で公開された映画『法廷遊戯』の初日を記念して、同日、東京・丸の内TOEIにて舞台挨拶が実施された。
初の弁護士役として法廷での謎解きに挑んだ主演の永瀬廉(King & Prince)、謎を抱える難しい役をそれぞれ演じ抜いた共演の杉咲花、北村匠海という豪華キャストと、難解な法廷劇を繊細に練り上げて映像化した深川栄洋監督が登壇。公開を迎えた喜びや撮影時の話など、ここでしか聞けないエピソードをたっぷりと披露した。

全国119館の劇場でも生中継でライブビューイングが行われるなか、King & Princeの主題歌「愛し生きること」をBGMに、キャスト陣が客席後方通路よりサプライズで登場。観客からの歓声を受けステージに登壇すると、北村は「いや~! いい曲が流れましたねえ」と永瀬に水を向け、永瀬も「よくお気づきで。我々King & Princeが歌わせていただいております」と笑いながらPRし、北村は「え? あなたたちが!?」と楽しそうにとぼけて仲の良さを見せる。

法律家を目指しロースクールに通う主人公・久我清義役の永瀬は、念願の封切りに「やっと、という感じです。ようやくこの日を、いろいろな方々に作品が届く日を迎えられて、素直に今はただただうれしいです」と喜びを噛みしめていた。

法律家を目指す学生たちのロースクール、そして法廷での裁判が舞台のミステリー小説が原作。撮影を振り返り、北村は「僕自身は撮影日数が5日くらいと少なくて…」と明かすと、永瀬からは「でも、5日間感が全然ない!」とツッコミが。これに深川監督も「5日間のわりにはずっと北村君のことを感じながら物語が進んでいくので、ものすごく費用対効果が高い」と笑うと、永瀬は「いわゆるコスパですね!」と言い、当の北村も「コスパがいい! すごくありがたい!」と喜色満面だった。

また、自身の役どころについて永瀬は「過去に秘密を抱えているキャラクターなので、ふたり(杉咲、北村)との距離感が大事だと思って撮影していました。最初から最後まで自分の中でもがきながら愛のある選択をしたと思う」と分析。清義の同級生で幼なじみでもある織本美鈴役の杉咲は「共感からは離れてしまうかもしれないけれど、ピュアに清義を想い続けるところを意識しながら演じました」と回想。清義と同級生の結城馨役の北村は「馨は異質なキャラですが、異様な感じを作りすぎず、今その場で起こっていることを楽しんで、心のどこかでほくそ笑んでいるキャラクターだと思った。清義と表裏であると同時に、つねに彼の横にいて、彼の光であり影でもある微妙なところを表現できればと思いました」と役作りを明かした。

永瀬、杉咲、北村は同世代。撮影の裏側を聞かれた永瀬は「物語はワイワイするようなものではなかったけれど、カメラの裏ではワイワイ系でほのぼのした会話をしていた」と振り返ると、北村は「え? そうですか? 僕としてはピリッとしたイメージで。この現場は緊張感があるなと思っていた」とおとぼけ顔。すると杉咲は「(北村は)博学な方なので話が次から次へと広がって、気づいたら北村劇場になっていました」と報告。それでも北村は「そんなことはないです。僕は極力話さないように、現場の空気を僕が変えてはいけないと思って」ととぼけ続け、ついに永瀬から「5日間とは思えないくらいの喋る量だったよ? そこは自覚を持って!」とお叱りを受け、会場からも笑いが起きていた。

法科大学院の同級生3人の仮面の裏に隠されていた秘密が暴かれていくノンストップトライアングルミステリーという本作の内容にちなんで、深川監督が永瀬、杉咲、北村の知られざる素顔を暴露する企画を実施。3人がそのエピソードに対して、“異議あり” “異議なし”カードを出していくというものだ。

多彩な表情を見せた杉咲に対して深川監督は「杉咲さんはおそらく4、5人存在している。しかも終盤になるにしたがって肌つやも良くなった」と紹介。これに杉咲は「異議なし。でも意識はしていません」と照れ笑い。長い付き合いの北村に対して、深川監督は「過去にした演出と同じような演出をすると『それ出た!』とか言ってくる。監督潰しです」と訴えた。これに北村は「異議あり! それは深川さんへの愛ゆえです!」と、ニコニコと深川監督を見つめていた。

一方、高校時代の久我清義の髪形に触れて、深川監督は「あえて短い髪形のカツラにしたら、永瀬さんはかぶる瞬間に嫌そうな顔をした」と報告。これに永瀬は「異議なし!」と言い、「恥ずかしかった…。人生であそこまで前髪を短くしたことがなかったから。ついつい自撮りしました」と苦笑い。すると深川監督は短い髪形の永瀬にハマったのか、「お坊さん役も似合うかも」とオーダーし、北村も「ぜひやってほしい! 坊主頭で踊っていたら面白いぞ!」と期待。ふたりの絶賛に永瀬は「似合うかな?」と乗り気な姿勢を見せるも、北村が「高校時代の髪形は似合っていて、カツラだとは思わなかった」と冗談まじりにコメント。これには「いやいや、めちゃめちゃ髪形イジってるじゃん!」とすかさずツッコミを入れると、ふたりの様子を隣で聞いていた杉咲からも笑みがこぼれていた。

最後に主演の永瀬は「僕にとって『法廷遊戯』は、自分を見つめ直すきっかけをもらった作品になったと思います。最後も余白が残っていて、観客の皆さんに問うている部分もあります。この作品がなかったら考えなかったこと、得られなかった経験がたくさんあった作品であり、僕個人としても素敵な作品に携われたと思っています。ひとりでも多くの方々にこの作品が届けばうれしいです」と一つひとつ心を込めてメッセージを送り、集まった客席にも感謝を述べ、イベントは終了した。

映画情報
『法廷遊戯』
11/10(金)全国公開

出演:永瀬廉 杉咲花 北村匠海
戸塚純貴 黒沢あすか 倉野章子 やべけんじ タモト清嵐 / 柄本明 生瀬勝久 / 筒井道隆 大森南朋
原作:五十嵐律人『法廷遊戯』(講談社文庫)
監督:深川栄洋
脚本:松田沙也
主題歌:King & Prince「愛し生きること」
配給:東映
(C)五十嵐律人/講談社
(C)2023「法廷遊戯」製作委員会

リリース情報
2023.11.08 ON SALE
King & Prince
SINGLE「愛し生きること / MAGIC WORD」

King & Prince OFFICIAL SITE
https://www.universal-music.co.jp/king-and-prince/

映画『法廷遊戯』作品サイト
https://houteiyugi-movie.jp/