AFX通信によると、CCFA(フランス自動車工業会)のマニュエル・ゴメス会長は2日、記者会見し、仏自動車大手のルノーとプジョーは、国内市場の需要低迷の影響が外国の同業他社よりも大きく、来年末まで販売の苦戦は避けられないとの見通しを示した。

  また、ルノーの相談役でもある同会長は、会見で、「フランス市場では現在、自動車の生産台数が日を追うごとに増大している。積極的な販売戦略で値段も安い」と指摘。フランスのメーカーについては、競争が激しい小型車で、新型車の投入が必要としながらも、利益には結びつきにくい車種だ、と述べた。

  ゴメス会長は、現在、パリで開催中のパリ・モーターショー(一般公開は9月30日から10月15日まで)が、フランス市場の需要を多少、喚起する可能性があるものの、今年の販売台数で200万台を達成するには第4四半期(10―12月)に、9月の販売台数は14万3634台を上回る月16万台の販売が必要としている。【了】

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