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時は2035年… 走るリビングルーム

執筆:Hideaki Hamasaki(浜先秀彰)

AV一体型カーナビ「ストラーダ」で知られるパナソニックは、パナソニックグループとしてジャパンモビリティショーの次世代モビリティ関連部門エリアに出展しており、ひと足早くブースを訪れてみた。

【画像】次世代を体験! パナソニック・ブースのMobile Living Room【JMS 2023に展示中】 全21枚

パナソニックといえば、私たちの身のまわりのものほとんどに関わっている巨大なメーカー。


自動運転で実際にドライブをしているようなリアル感が新鮮なMobile Living Room。写真は子どもを検知して横断歩道で一時停止をしている場面。このあと、レストランでは窓にメニューが映し出され、ジェスチャーで画面操作を行う。車内外をシームレスにつなぐ未来を体験できる。    浜先秀彰

その強みを生かしてクルマに留まらず街全体、生活全体をイメージした「物と心が共に豊かな理想の社会」の実現を目指した展示内容となっていた。

中でも目を引いたのは「Mobile Living Room」。まるでテーマパークの乗り物のように少しだけ未来の「2035年」の世界を体感できる。最新技術をフルに活用しながらも人の感覚に合わせて寄り添う、「安心で快適な未来の移動体験」はとてもリアルで心地よい。

その名の通りリビングルームのようなクルマへ乗り込んでソファに腰を掛けるとナビゲーター役のスタッフによってドライブがスタート。

走り出した(ように感じられる)クルマでは車内と車外がシームレスにつながることで、さまざまな情報を取り込んだり、安全運転が行える近未来の快適なドライブ空間を疑似体験できる。

クルマを支えるパナソニック製品たち

印象に残ったのはドライバーが心地よいというだけでなく、街の人、歩行者、周囲のクルマなど、ドライバーの周りの人まで笑顔にする“共生できる世界”がそこにあることだ。

これから会場に足を運ぶ人はぜひ「Mobile Living Room」を体感してほしい。乗車後には必ず「こんな素敵な世界が実現してほしい」と思えるはずだ。


モックアップボディにはパナソニックの車載デバイスを展示。インパネには最新型のAV一体型ナビ、ストラーダF1X PREMIUM10 CN-F1X10BGDを装着。初めて見るパーツも目にすることができる。    浜先秀彰

また、モックアップボディには車載関連部品が展示されており、クルマ好きであれば興味深く見学ができる。

ヘッドライトやブレーキ、バッテリー、コンプレッサー、冷却システムなどなど、最新のクルマにはパナソニックのデバイスが数多く使われていることが感じられる。インパネには最新型の「ストラーダF1X PREMIUM10 CN-F1X10BGD」が搭載されていた。

このほか「Vehicle to Home」として、太陽光が作る電気を蓄電池や電気自動車に貯めて必要なときに自由に使うクリーンエネルギーの仕組みを紹介。

家の中が実物大で見える大きな窓をスクリーンとして映像投影するとともに、平常時も停電時も効率よく電気を活用するクリーンエネルギーのプラットフォームとしてV2H蓄電システム「eneplat」のデモも行われている。