【風間八宏の育成改革2】セレッソで行なわれる未来の指導者養成プロジェクト。“本気の人”が集まる風間塾とは?
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2021年1月にC大阪のアカデミー技術委員長に就任した風間八宏氏が、新たにスタートさせたプロジェクトがあるのはご存知だろうか? その名も「風間塾セレッソ大阪指導者養成所」だ。
受講料は決して安いものではない。ただ、それは「本気の人に来てほしい」という願いもあるからこそ。現に全国から熱い“塾生”が参加している。
今年夏にはその様子を取材させてもらったが、何より感じたのは受講生たちの学びたいという意欲と活気である。中には深夜バスに乗って関東から大阪に移動し、トレーニングに参加している人もおり、それでも「このチャンスを生かしたい」との想いは強いという。
風間氏の「世の中にはトライすることを怖がり、物事から逃げてしまう人もいると思う。でも本気な人たちは、どんなことにも積極的に触れ、やってみる。だからこそ上達のスピードが早い。何事においても“素直な本気”というのは、大きな資質」との言葉も印象的だ。
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そして筆者が実際に受講生たちと一緒に練習に参加させてもらうと、普段、外から見ている「止める・蹴る」はやはり奥が深く、当たり前ながら相当に難しいことが分かる。例えば3人一組で、一列に並び、中央の人は小さいグリッドの中でパスをもらい、ターンしてパスをする。
このメニューで意識されていたのは、次のプレーに最速で動ける場所にボールを止め、相手が奪いに来られないようなターンをすること。筆者も頭では理解して挑戦してみたのだが、なかなか身体が言うことをきいてくれない。
それでも意図が明確であるからこそ、その後のタッチ制限のある“鳥かご”、ハーフコートでの紅白戦など一つひとつのメニューに熱中でき、時間はあっと言う間に過ぎていく。手前味噌ながら少しずつ上手くなっていく実感も掴め、受講生たちも楽しくて仕方がないのだろう。ひとりの受講生は日常から机の下でボールを扱い、感覚を掴むようにしているという。そう語る表情は実に充実していた。
さらに受講生たちは、セレッソのアカデミーのなかで様々な世代のトレーニングを見学し、学ぶがことができるのだ。風間氏は以前にこうも語っていた。
「今回の募集でセレッソの中が今、どんな感じなのかを見てもらいたいという気持ちもある。相応しいか分からないけど、風間塾は、サッカーのディズニーランドのようなもの。いや大阪だからUSJのほうが良いか(笑)。すべてのカテゴリーを見られるし、指導者同士の活発な交流を図れる。さらに全員がハッキリした言葉で明確な意図を話し合えるので、ものすごい経験ができるはず。
ユースのトレーニングにも参加でき、スペトレ(※年齢や性別に捉われず多くの選手が同じピッチで練習をするトレーニングの通称。同学年同士のプレーでは得られない刺激を受けられる)にも出られて、ジュニアユース、ジュニア、スクールなども見られる。もちろん試合も僕らと一緒にチェックできる。グラウンドのなかでどんなものが武器になって戦えるのか、そこが身に付けられる」
アカデミーダイレクターを務める丸山良明氏もこう続けていた。
「極上のフルコースを準備できると思っています。スクールにも数クラスがありますし、ジュニア、ジュニアユース、ユース、トップなどにつながっていく。さらにレディースもU−15、U−18、そして新シーズンからはWEリーグにも参加する(セレッソ大阪ヤンマーレディース)。男女ともフルコースで技術を突き詰める極上の時間を提供できると自信を持っています」
今回のプロジェクトを経て、もしかしたら指導者として大成する人も現われるのかもしれない。そうなれば日本サッカー界にとってもプラスになると言えるのだろう。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
