GACKT 20年ぶりの続編自伝刊行…本誌に語っていた「遺書20通と沖縄散骨の終活」
4年ぶりの主演映画第II弾『翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜』(11月23日公開)でも話題のGACKT(50)が、11月22日(水)、こちらは20年ぶりとなる続編自伝『自白II』(光文社)を刊行する。
もともと『自白』は03年9月に発売されたGACKT初の自伝。「神秘のアーティストが初めて明かした謎の半生」が反響を呼び、累計10万部を突破するベストセラーに。それから20年、波瀾万丈のアーティスト人生を歩んできた彼が50歳となった今、20年の沈黙を破って後半生を振り返る。
GACKTは昨年末、本誌のインタビューで21年秋からの活動休止期間中、遺書を書いたと語っていた。50歳を前に終活を考える契機があったようだ。今年の7月18日号のインタビューで改めてこう語っている。
《遺書はね、20通ぐらい書きました。『財産はこういうふうに分けて、車は清算して』とかね。愛犬は姉だったり、スタッフに託したりとか、そういうことを書きました。
ボクの墓のことも姉に伝えています。『沖縄の海に散骨してくれ』と。墓なんていりません。昔からそうなんですよ。墓に来てもらいたくないですよ。海を見て手合わせてくれるぐらいで十分。身内のお墓を買ったり、いろんなことをやったとき思ったんです。ここ(墓)にいたくないなって。
ボクは毎年、沖縄に戻って実家の墓を掃除してるんですよ。今はボクの役目になっていて。最低20人から30人のスタッフを連れて墓掃除に行ってます。20代後半からお墓の掃除を手伝っていましたが、一族の人たち皆、年をとってやり手がいなくなってしまったんですよ。沖縄の門中墓(むんちゅうばか)って、もともとサイズが大きい。うちの墓は山奥にあって、古かったから建て直したんですが、今も(今回撮影した)このスタジオぐらいの大きさはありますよ。(略)
お墓だけではなく祭壇もあって、お墓と祭壇が沖縄の別々の場所にあって。うちの先祖のルーツは沖縄の南部エリア。お墓は南部にあって、ひいじいさんが北部で町を作ったから祭壇は北部にあるんです。だからお墓と祭壇の掃除は日帰りでは行けなくて。いちばん最初は6人で行ったんだけど、終わらなくて墓掃除だけで2日半かかって。
ボクの後の世代には、そんな嫌なことをさせたくない。死後、毎年管理しなきゃいけない状況が続くとしんどいでしょう?
だからボクは散骨でいい。海を見に来てくれて『ここにいるんだな』っていうぐらいでちょうどいい。そのうち誰も来なくなっても、誰も困らないでしょう》
今回の続編自伝は「女性自身」での取材をもとに、本人自らが書き下したもの。本誌の取材で遺書を20通書いた活動休止期間の苦闘や最後の恋について語っていたGACKTだが、さらに主演映画『翔んで埼玉』の舞台裏、個人71連勝中のバラエティ番組『芸能人格付けチェック!』の葛藤、先輩アーティストたちとの華麗なる交流録、実業家として億単位の負債などの仕事と私生活を自ら明かしている。