アメリカの証券取引を監視する政府機関「アメリカ証券取引委員会(SEC)」がイーロン・マスク氏を提訴しました。

SEC.gov | Elon R. Musk

https://www.sec.gov/litigation/litreleases/lr-25880



SECはマスク氏によるTwitter買収に関する調査を進めており、マスク氏に対して出廷を求める召喚状を送付していました。しかし、マスク氏が召喚状を無視し続けたため、提訴に踏み切ることとなりました。

SECによると、マスク氏は2023年5月に「2023年9月15日に証言のために出廷する」ことに合意しており、同月にSECのサンフランシスコ支局がからマスク氏へ2023年9月15日の出廷を求める召喚状が送付されました。その後、マスク氏は出廷予定日の2週間前になって出廷予定日を1日ずらすことを要求し、要求は認められました。しかし、マスク氏は出廷予定日の2日前になって突然「出廷を取りやめる」とSECに伝えたとのこと。そして、マスク氏は召喚状を無視して出廷しませんでした。

SECによると、マスク氏は出廷を取りやめることをSECに伝える際に「サンフランシスコを証言の場とすることが適切なのか」といった異議申し立てを行っていたとのこと。しかし、SECはマスク氏の異議申し立てを「虚偽の申し立て」と一蹴しています。

なお、マスク氏は「SECによるマスク氏の提訴は魔女狩りである」と主張するポストに対して「SECは個人的利益や政治的利益のために規制当局としての権限を乱用して個人への懲罰的措置を取っています。SECのような機関の包括的な見直しが切実に求められます」と返信してSECによる提訴は権限の乱用であると主張しています。