杭州アジア大会に出場している汪雪児【写真:ロイター】

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アジア大会女子4×100メートルメドレーリレー予選で波乱

 杭州アジア大会の競泳で超異例のフライングが起きた。29日に行われた女子4×100メートルメドレーリレー予選。金メダル本命の女王・中国の背泳ぎ第1泳者がリアクションタイム0秒16という大幅なフライングで失格に。今大会、TBSで解説を務めている元日本代表・萩原智子さんも「こんなことが起こるんだ…と驚きました。私の競泳人生で背泳ぎのスタートのフライングは初めて見ました」と仰天した。

 まさかの出来事がスタートで起きた。日本も出場した予選2組、スタートの合図で他の選手よりひと呼吸早く4レーンの汪雪児が飛び出した。入水時点で体半分以上が前に出たほど。レースは続行され、中国は4分0秒84で1着で泳ぎ切ったが、ゴール後に失格が宣告された。リレー種目、しかも背泳ぎでフライングが起こることはかなり珍しい。汪雪児は涙に暮れ、引き揚げた。

 自身も現役時代、背泳ぎを得意にしていた萩原さんは自身のX(旧ツイッター)で「こんなことが起こるんだ…と驚きました。私の競泳人生で背泳ぎのスタートのフライングは初めて見ました」と投稿。「中国は、動揺していたのか、第4泳者の引き継ぎでもフライングでした。失格した汪雪児選手のメンタルが心配ですね。トラウマになって、今後、イップスのような状況にならないと良いですが…」と思いやった。

(THE ANSWER編集部)