西田清美コレクション!池田満寿夫写真展『楽園のこちら側』【Art Gallery M84】
■貴重な全写真作品が約34年ぶりに京都で発見
池田満寿夫自身が撮影した非常に珍しく貴重な全写真作品が約34年ぶりに京都で発見された。それらの写真作品は、中央公論社の文芸誌「海」に連載された小説『楽園のこちら側』が単行本になる時、編集部と相談してユニークな本にしたいという両者の意向で、写真をふんだんに入れた本にしようと意見が一致したことから池田満寿夫がパリに滞在していた時にパートナーでヴァイオリニストの佐藤陽子を伴って、彼自身が撮影したもの。
Art Gallery M84オーナー 橋本 正則
(日本有数のアートコレクターでもあるはっとり・よしを氏は、池田満寿夫と親交が有り、小説「楽園のこちら側」の為に撮影された作品のオリジナル・プリント化を企画・制作。約34年前に、親友の西田清美氏の経営する婦人下着会社・株式会社カドリールニシダが東京・六本木にオープンするカドリールboutique の輸入ランジェリーと写真を融合する企画展のPART-1とPART-2に別けて展示して注目を集め、話題となったユニークな作品群です。)
■本人の一言
36枚撮り百本のモノクロを撮ったが、私にとって発表を前提としたモノクロ撮影ははじめてであった。パリの街中に裸婦を配するというのが、私の基本的な方針だったが、いかにパリでも白昼堂々と、というわけにはいかない。夏の朝4時にサンジェルマン・デプレにモデルと出掛け、日がのぼりはじめ、まだ人通りのない頃を見はからって、大急ぎでシャッターを連射したものだ。なかなかスリルがあって面白かった。(中略)写真家になろうという野望は持っていない。しかし写真は私の表現の一手段として、今後も生き続けるかもしれない。