過去、トヨタのCMに出演していた木村拓哉

 創業者・ジャニー喜多川氏による性加害問題をジャニーズ事務所が9月7日の会見で事実認定したことを受け、大手企業による「CM打ち切りドミノ」が続いている。

「一部の企業は起用継続を宣言しているものの、グローバルに活動している大企業ほどアレルギー反応は強いようです。

 アサヒグループホールディングスの勝木敦志社長が、11日に朝日新聞の取材に応じた際の『取引を継続すれば、私たちが人権侵害に寛容ということになる』『人権を損なってまで必要な売り上げは1円たりともありません』という理由はわかりやすかったですね」(芸能ライター)

 起用継続を決めたり、「検討中」としている企業もあるが、最大の注目となっているのが、日本が世界に誇る大企業・トヨタの判断だ。

「トヨタといえば、CM起用していた香川照之さんがホステスに性加害したとの報道が出るや、広告の打ち切りを決定。これにより、騒動をスルーしようとしていたテレビ界の空気を一変させ、以降、香川さんはメディアから姿を消すこととなりました。

 過去にCMキャラクターを務めていた木村拓哉さんが2度のスピード違反で免停となったことも関係しているのか、現在はジャニーズとの関わりは一切ありません。

 それもあり、ジャニーズに対するスタンスを即座に明確にすることはしていませんが、『検討中』の企業はトヨタの決定に “右に倣え” となることが予想できます」(前出・芸能ライター)

 CM契約をしていないからといって、トヨタも性加害にダンマリを決め込んだままではいられない事情もある。

「海外では、揚げ足を取るような材料でトヨタが狙い撃ちにされることはしょっちゅう。沈黙が長引けば『トヨタは性加害を容認する企業だ』と喧伝される恐れもあり、アサヒビール以上の強いメッセージで “今後もジャニーズはCMに起用しない” と明言する可能性もあります。

 トヨタの影響力を考えれば、香川のときと同様、ジャニーズの起用がタブー視される未来が予測できます」(前出・芸能ライター)

 トヨタによる “世界基準” の裁定が出れば、ジャニーズ事務所への影響は計り知れない。