「毎日練習に行くのも本当に嫌だった」太田宏介が「プロとして大成功しました」と言い切った理由は?
オランダのフィテッセやオーストラリアのパース・グローリーといった海外クラブに加え、日本代表での実績もある太田に「プロフットボーラーとして成功者だと思いますか?」と訊くと、すぐさま答が返ってきた。
今季は町田で出番に恵まれていないが、だからといってモチベーションが低下しているわけではない。実際、本人も「年齢的に(現役生活は)長くはないので、今年に懸けています。もちろんピッチに立ちたい気持ちは強いですが、立てなくてもやれることはあるし、J1昇格が見えてきたこのチャンスを逃すわけにはいかない。とにかく昇格したいです、このチームで」と述べている。
同じ町田でプレーする翁長聖と平河悠に「チームのムードメーカーは?」と訊いた時のふたりの答が「(太田)宏介くん」だった。そのように人生の後輩からリスペクトされている点からも、太田の存在価値は見て取れる。
ではなぜ、プロフットボーラーとして「成功できた」のか。もちろん本人の努力はあるだろうが、太田がその要因のひとつに挙げたのが「人の縁」だった。そういう人たちからのアプローチを待つだけでなく、自分から寄り添っていったスタンスが良かったと、彼はそう回顧していた。
「自分に関わってくれている全ての人に感謝しなさいと、今でも母親や兄に言われています。立場とか、年齢に関係なく、周りの方にそうやって感謝の気持ちを示しつつ、どの人にもフラットに接する。そしてちゃんと自分の意見だったり、試合後の囲み取材でも嘘偽りなくその時の感情を素直に出せるように意識しています」
これぞ太田宏介。そのスタンス、いや、人間性が成功を掴むうえで重要なファクターとなったのは間違いない。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【動画】太田宏介が語る「職業:プロフットボーラー」
2023明治安田生命J2リーグ第30節
FC町田ゼルビア-ジュビロ磐田
8月12日(土)18時キックオフ
町田GIONスタジアム
