Appleは毎年秋頃に新型iPhoneを発売しています。しかし、iPhone 12の遅れを正確に予想したアナリストがiPhone 15も遅れる可能性があると言及しました。また、iPhone 15 ProやiPhone 15 Pro Maxにおいて「ディスプレイの製造が安定していない」という問題が発生しており、発売直後から品薄になる可能性も指摘されています。

Apple Earnings Are Coming Soon. One Analyst Is Worried About iPhones Sales. | Barron's

https://www.barrons.com/articles/apple-earnings-iphone-sales-delay-47247f90

Apple Struggling With Manufacturing Larger Screen for iPhone 15 Pros - The Information

https://www.theinformation.com/articles/apple-struggling-with-manufacturing-larger-screen-for-iphone-15-pros

iPhone 15 Pro and Pro Max Supplies Could Be Constrained at Launch Due to Display Manufacturing Issues - MacRumors

https://www.macrumors.com/2023/07/20/iphone-15-pro-display-manufacturing-issues/

◆iPhone 12が遅れる予想を的中させたアナリストの予想

SEシリーズをのぞくiPhoneは9月に発売されることが多いのですが、2020年に発売したiPhone 12シリーズでは発表会の開催が10月にずれ込み、各モデルの発売も10月以降となりました。このiPhone 12シリーズの遅延を正確に予想していたのがバンク・オブ・アメリカのアナリストであるワムシ・モハン氏です。

そんなモハン氏は2023年に発売されると目されるiPhone 15シリーズについて「iPhone 15シリーズの発売は数週間遅れ、第4四半期(10月〜12月)にずれ込む可能性がある」と述べ、発売遅延の可能性を指摘しています。

ただし、モハン氏はiPhone 12シリーズの発売遅延予想の際は「新型コロナウイルスの感染拡大に伴うサプライチェーンの混乱」を原因としてあげていましたが、今回のiPhone 15発売遅延予想については明確な理由を述べていません。

◆新しいディスプレイ製造プロセスに問題発生

iPhone 15シリーズにおける変更点はすでに複数リークされており、その中には「iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxは前世代モデルと比べてベゼルが薄くなり、ディスプレイが大型化する」というものもあります。AppleはiPhoneのディスプレイを大型化するために新しいディスプレイ製造手法を採用しているとされているのですが、この製造プロセスがうまくいかず、LG製ディスプレイの歩留まりが低い状態が続いていることが報じられました。



2021年10月に発売したApple Watch Series 7も「ベゼルの薄型化およびディスプレイの大型化」が原因で発売が約1カ月遅れたとされており、iPhone 15シリーズも発売が遅れる可能性があります。

ただし、ディスプレイ製造プロセスの問題を報じたThe Informationは「初回出荷量が少なくなって発売直後に品薄になる可能性はあるものの、発売が遅れることはない」と予想しています。

◆カメラセンサーの製造に遅れが生じる可能性

iPhone 15シリーズの発売が遅れる可能性が指摘されるのは今回が初めてではありません。2023年3月には「カメラセンサーの生産遅れが影響して、iPhone 15とiPhone 15 Plusの発売が遅れる可能性がある」と報じられています。

iPhone 15は48メガピクセルカメラにアップグレードするものの発売に遅れが生じる可能性 - GIGAZINE