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●東京・新小岩にある『肉屋食堂 たけうち』のとんかつがとんでもなく極厚で、しかもかなりウマいとの噂。その味わいを実食してレポートします。

 梅雨が開け、そろそろ猛暑の季節がやってきます。暑さのあまり、ランチ時にはそうめんや冷やし中華などの冷製料理を選びがちな人も多いと思います。しかし、逆に暑い日はあえてガッツリ系の料理を食べて、しっかり栄養補給したほうが猛暑を乗り切れると言われています。

 その代表料理がトンカツです。筆者は真夏にもよく食べるのですが、ビタミンB1を多く含む豚肉は夏バテ予防になるし、付け合わせの千切りキャベツも涼やかな気分にさせてくれます。そして何より、エアコンの効いた店内で食べる揚げたてのトンカツはものすごく美味しいのです。

JR新小岩駅南口を出て、新小岩ルミエール商店街を少し歩いて右に折れると見えてくる『肉屋食堂 たけうち』

 そんな“夏のスタミナとんかつ”として以前から筆者が目を付けていたのが、東京・新小岩にある『肉屋食堂 たけうち』のトンカツです。こちらのトンカツがとにかくボリューム満点でウマいとの噂を聞きつけ、さっそく突撃してきました。

明るく広々とした店内。カウンターとテーブル、全24席

 今回、筆者がオーダーしたのはもちろん「特選極厚ロースかつ定食」(1529円)。本格的な夏の到来を前に味わってきたので、そのウマさのほどをレポートしていきましょう。

ソースなしでも抜群のウマさ!

肉料理が充実しています。おつまみ類も豊富で夜も楽しめそう

 メニューを見ると、トンカツだけでなく生姜焼きやハンバーグ、からあげなどのお肉メニューが充実しています。おつまみメニューも豊富で、昼も夜も楽しめそうなお店です。

 今回、注文した「特選極厚ロースかつ定食」(1529円)は茨城県の常陽牧場から直送の厳選された純国産豚ロースを使用しているとのこと。ご飯、豚汁、漬物とともに登場したトンカツ、まぎれもなく“極厚”です!

「特選極厚ロースかつ定食」1529円。ご飯、豚汁、浅漬け付き

 その厚みは4~5cmほどもあり、定食屋さんなどで見るトンカツの2倍はありそうな印象。ドッシリと横たわる黄金色のその姿たるや、食べずにしばらく眺めていたくなりますが、まずは何もつけずにいただきます!

箸で持ち上げると、想像していたほどの重さは感じません。肉の断面が白く輝いているようで美しく食べるのがもったいない気分に

 いざガブリとかぶりつくと、粗めの生パン粉にこだわっているという衣はサックリ爽やかな食感。分厚い肉は、歯を入れるとさらにその厚さを実感できます。上下の前歯が肉を越えて出会うまでにけっこうな時間がかかるほどの厚み。肉の旨みをしぼり出すような弾力に、さらにその厚みを感じてしまいます。脂身には甘みがあって、これまた美味!

甘辛いフルーティーなソースをかければ肉の旨みが際立ちます

 このままでも十分に美味しいのですが、ソースを軽くかけると肉の旨みがさらに際立ちます。甘辛くフルーティーなソースは、さっくりとした衣とも相性抜群。さわやかな味に変化します。

意外とぺろりといけてしまうトンカツ

あきたこまちのご飯とは無敵のコンビ!

 トンカツの旨さは言うに及ばず、秋田県大潟村から直送されるあきたこまちを使ったご飯がまたウマいこと! モッチリした歯ざわりと舌ざわり、そして適度な粘りとほのかな甘み。これぞニッポンのお米といった味わいで、軽く2~3杯は食べられそう。

あきたこまち使用のご飯も絶品! おかず不要なほどの味わい深さがあります

 当然ながら、トンカツとの相性も最高。ソースのかかったトンカツと交互に食べ進めれば、箸もアゴも止まりません。まさに無敵のコンビネーションです。なお、お米の量は注文時に150g、200g、300g、400g、500gから無料で選択可能です。

 気が付けば、あっという間に完食。最初はその巨大なビジュアルに圧倒され、これはお腹にドスンとくるだろうな、と覚悟していたのですが、それはまったくナシ。肉のウマさに満足感をもらい、ボリュームにパワーをもらえました。夏のスタミナ料理としてこれは最高かもしれません。

 ちなみにこの極厚ロースかつ、丼にもできるほか、「豚一本ひれかつ」や「リブロースかつ」なども定食や丼で楽しめます。豪快&ボリューミーなカツを美味しいご飯と一緒にかきこむシーンを想像し、また近いうちに立ち寄りたくなりました。

(取材・文◎松本壮平)

●SHOP INFO

店名:肉屋食堂 たけうち

住:東京都葛飾区新小岩1-32-5
TEL:03-3655-4129
営:11:00~14:30
  17:00~21:30
休:年末年始