『24』『スタートレック』マニー・コトが死去

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大ヒットドラマ『24 -TWENTY FOUR-』シリーズや『アメリカン・ホラー・ストーリー』シリーズ、『スタートレック　エンタープライズ』『デクスター　〜警察官は殺人鬼』を手掛けた脚本家、プロデューサー、監督のマニー・コトが、7月9日（日）にカリフォルニア州パサディナで死去した。享年62。彼の家族の代理人が、コトは膵臓ガンとの13ヵ月の闘病の末、自宅で家族に見守られながら息を引き取ったと発表した。

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およそ20年にわたり多くのヒット作に関わる

キューバのハバナで生まれたマヌエル（マニー）・ヘクター・コトは、TV業界のゴールデンタイム作品で最も著名なラテン系脚本家、ショーランナーの一人だった。彼は2006年に『24』のシーズン5でエミー賞作品賞を受賞し、続編の『24：レガシー』では本家でも組んでいたエヴァン・カッツと共同でクリエイターを担った。『アメリカン・ホラー・ストーリー』とそのスピンオフ『アメリカン・ホラー・ストーリーズ』ではプロデューサーを務めたほか、後者のシーズン１第6話でメガホンを取った。

米20th Televisionと米FXは、以下のように声明を発表した。「マニーは20年近くにわたり、20th TelevisionとFXファミリーで信じられないほど愛されたメンバーでした。彼は知的好奇心が旺盛で創造性に富み、その忠誠心と友愛の精神で多くの人を感動させました」

コトの作品には、米Showtimeの『オデッセイ5』や米FOXの『NEXT -脅威のAI-』も含まれる。また、『デクスター』の終盤4シーズンと『スタートレック　エンタープライズ』のラスト2シーズンも手掛けた。『スタートレック　エンタープライズ』にはまずシーズン3に脚本家、プロデューサーとして加わり、シーズン4でショーランナーを引き継いだコトは、子どもの頃に再放送でオリジナルの『スタートレック』を見て育ったという。映画では、カルト的人気を獲得している1992年の『Dr. ギグルス』で監督を担当。また、1990年にはブライアン・ヘルゲランド（『L.A.コンフィデンシャル』）と共同執筆した脚本「The Ticking Man（原題）」が120万ドルと、当時の企画脚本としては驚異的な金額で落札された。

1961年生まれのコトは、生後1歳にならないうちに母親とともにキューバからアメリカへ移住。医師であった父親は数ヵ月後になんとか合流すると、コトが育ったフロリダ州オーランドに新しい診療所を設立した。コトは兄弟とともに父親が持っていたスーパー8カメラでホームムービーを撮って育った。その後、ルイジアナ州ニューオーリンズの大学へ進み、大学生活を描いた16ミリ映画 『Roommates（原題）』を撮った。1983年にロサンゼルスに移ったコトは、コマーシャルでキャリアをスタートさせた後、間もなくティッピー・ヘドレン（『鳥』）主演の殺人ミステリー短編『Twist（原題）』を撮った。そしてテレンス・マリックやデヴィッド・リンチも通ったアメリカン・フィルム・インスティテュートで作った短編が評価され、アンソロジーシリーズ『Monsters （原題）』や『新・ヒッチコック劇場』のエピソードを手掛けることに。初期の長編作品には、クリストファー・マクドナルド（『グッド・ワイフ』）主演のホラースリラー『Playroom（原題）』、ドルフ・ラングレン（『ロッキー4／炎の友情』）主演の政治スリラー『デスロック／戦略ガス兵器を追え！』、SF映画『Star Kid（原題）』、ディズニー・チャンネル映画『宇宙少女ゼノン』などがある。

コトはまた、鉄道模型の専用部屋を持ち、安価な小説を収集、裏庭にブドウ畑を作った。『オデッセイ5』で出会った視覚効果スーパーバイザーのロビン・トリケットと2004年に結婚、マニー・オースティン（14歳）、ライリー（12歳）、双子のシャーロットとフィンリー（9歳）という4人の子どもをもうけた。

『24 -TWENTY FOUR-』全8シーズンはDisney+（ディズニープラス）で配信中。（海外ドラマNAVI）

参考元：米Variety