食楽web

●『なか卯』から発売された贅沢な丼メニュー「ローストビーフ重」の味わいは? 早速食べに行ってきた。

 看板メニューの「親子丼」を始めとする丼メシや京風うどんが人気の『なか卯』で、7月5日より新メニュー「ローストビーフ重」が販売されています。

店頭POP

 2020年秋から翌年春まで販売されて大好評を博したという「ローストビーフ丼」以来、約2年半ぶりの登場となる今回の「ローストビーフ重」は、オーストラリア産牛のもも肉を低温加熱で調理し、上品な脂の甘味と柔らかな食感を楽しめるローストビーフが主役。ガーリックや黒胡椒を効かせることでご飯にも合う醤油ベースの専用ダレを組み合わせ、さらに食味のアクセントとしてスライスオニオンと刻み海苔がご飯の上に敷かれるなど、魅力たっぷりな一品。

 食べる前から「絶対旨いでしょ!」な感じのメニューですが、そこはやっぱり実際に食べて確認するのが最善手。さっそく最寄りの『なか卯』にて「ローストビーフ重」、しっかりと味わってみたいと思います!

しっとりやわらか赤身肉の贅沢な旨みがたまらない「ローストビーフ重」

今回は「ローストビーフ重(並盛)」790円をオーダー。※価格は全て税込(イートイン・テイクアウト共通)

 ふたを被せた状態でお重が到着。どんな感じで盛り付けられているのかなと、軽い気持ちでふたを開けると、ローストビーフでご飯が見えないっ! メニュー写真を凌駕する肉のみっちりぶりに、思わず半券を確認してしまいました。

 肉のサイズは約7cm、厚さは2mmあるかどうかの薄切りですが、枚数は何と10枚! 公式によると「重さで管理しているため、枚数が異なる場合がある」とのことですが、それにしても10枚は多いぞ!(喜)。

かなりの薄切りですが、味は文句なしの「ローストビーフ」です!

 さっそく箸に取って、味を確認。うーん、柔らかい。厚みがないことを思えば当然ではありますが、「それは置いといて」と言わんばかりの柔らかな食感と赤身の旨みが口いっぱいに広がります。肉にかかっている専用ダレは甘味がなく、醤油のまろやかな味とニンニクの風味、ほのかに黒胡椒のスパイシーさも感じられるテイスト。肉の味をしっかり引き立ててくれます。旨い!

スライスオニオンと刻み海苔がいい仕事をしてるんですよ!

 次はご飯のチェック。肉をめくって確認してみると、ご飯の上に超薄切りのスライスオニオンと刻み海苔がのっていました。オニオンは肉から出た汁を吸って、ほんのり赤くなっています。肉と一緒に食べてみると、ご飯は温かい状態なのか、オニオンのシャキシャキ感と肉の柔らかな食感&旨み、そして専用ダレの醤油味がご飯と一体となり、美味しさだけでなく幸せな気分へと導きます。焼き肉とも牛丼(の肉)とも違う“ローストビーフで食らうご飯”、控え目に言って最の高です。マジでウマすぎる…。

ローストビーフ巻きご飯、やらずにはいられませんでした

 個別に食べてこれだけウマいのなら、やるべきことはただひとつ。ローストビーフでご飯を巻いて食べるのみ! オニオンと刻み海苔がのっているところを、上から醤油ダレと刻み青ねぎがかかっている肉で包み込んでパクッ。ローストビーフを極限まで薄くスライスしたのは「こうやって食べるんですよ。ほーら、美味しいでしょ?」という『なか卯』の配慮なんじゃないかと錯覚してしまうほどベストマッチ。いや、ハナからそのつもりだったのかも? そんなことを考えながら、半分ほど残っていた肉とご飯を巻いて巻いて一気に平らげて完食。ごちそうさま!

まとめ

 柔らかさと旨みをしっかり備えたローストビーフ、その味を引き立てる醤油ダレ、温かいご飯に乗せられたスライスオニオンも絶妙なアクセントとなるなど、それはもう恐ろしいほど完璧な構成。でもって、このクオリティで790円。コスパが良すぎて食べているこちらの方が「大丈夫か?」と、逆に不安になってしまいました。ボリュームに関しては正直、小食の方が満足できるかなあくらいの控え目な量でしたが、ご飯を大盛りにするか(860円)、肉の量が並盛の2倍となる「特ローストビーフ重」(1250円/ご飯大盛1320円)すればいいだけの話。全く問題ないと確信しております(笑)

 かつての「ローストビーフ丼」を惜しくも食べ損ねてしまった方はもちろん、今回が初の遭遇となる方も、大満足間違いなしの「ローストビーフ重」。お近くの『なか卯』でぜひお試しください。なお、テイクアウトやデリバリーでという方は、わさび(西洋わさび推奨)を用意してからオーダーするのをオススメします!

(撮影・文◎河西まさあき)

●DATA

「ローストビーフ重」

期間:2023年7月5日(水)~
販売:一部店舗を除く全国の『なか卯』
https://www.nakau.co.jp/jp/index.html