SNSで「味の素論争」が勃発している。

 ことの発端は7月6日、実業家の「ホリエモン」こと堀江貴文氏が「最近訪れたタイ・バンコクの安ウマオススメ店」の料理を写真付きで紹介したツイートだった。これに対し

《タイ旅行楽しそうですね ただ、タイの食材で野菜は農薬たっぷり お店の料理は味の素たっぷり入ってるのでお気をつけください お金持ちのタイ人は家で無化調の料理か外食なら日本料理食べてるみたいですよ》

 というリプライが寄せられると、堀江氏が

《農薬はともかくとして、味の素入ってたらなんかまずいんですか?》

 と反応。そこから論争へと発展した。さらに、

味の素なんてやばい物質の塊でしょうに。堀江さん位の有識者ならそれくらいは当然のごとく知ってると思ってました》

 というリプライが寄せられると、堀江氏は

《じゃあ味の素の主成分であるグルタミン酸ナトリウムたっぷりの昆布もやばいんですね》

 と応酬した。

「その後も、寄せられたリプライへの応酬が続きました。堀江氏は自身に“火”がついた理由として、《「なんとなく」で味の素を「直感」でイジメる奴らに過剰反応してるだけだよ》と語っていました。

 続けて《あの「美味しんぼ」をはじめとした根拠のないイジメは客観的にひどいと思ってる》とも。たしかに漫画『美味しんぼ』には、うま味調味料を批判するような描写があります。

 この論争について、SNSでは堀江氏の意見を擁護する声が多く見られました」(週刊誌記者)

 そして、この論争に参戦したのが、人気料理研究家のリュウジ氏。7月7日、この件を取り上げたニュースを引用し

《これに関しては一言一句全部同意出来た 「なんとなく」で味の素を直感でイジめる人、確かに多すぎる》

 と堀江氏の意見に賛同するツイートを投稿している。また、なかには

《まさか…昭和のNHK料理番組が、味の素のメーカー名を出せば宣伝になるので、苦し紛れに『化学調味料』と言ったデタラメをまだ信じてるのですか?》

《まだガソリンから作られているって信じているのかな…》

 という声も。

 味の素株式会社のHPでは、味の素の原材料や、製法について「主な原材料は、グルタミン酸ナトリウムです。グルタミン酸ナトリウムの原料は、日本ではさとうきびです。さとうきびの糖蜜に発酵菌を入れて、醤油や味噌などを作る方法と同じ発酵法でグルタミン酸ナトリウムを作ります」と説明している。

 また、「化学調味料」という呼称については、昭和30年代、NHKの料理番組で、製品名を呼べないために使われていたことの名残りだとされている。いずれにせよ、「やばい物質の塊」ではないということだ。