「橋が少ない=鬼渋滞」の富士川 新しい橋がまもなく開通 富士市街から東名への新アクセス路にも
対岸も同じ市なんだけど……。
その名も「富士川かりがね橋」
静岡県富士市を流れる一級河川、富士川に架かる新しい橋の建設が進捗しています。2023年度の開通が予定されており、東名高速のアクセスも便利になりそうです。
既存の富士川橋。橋が少ないため、きつい渋滞に陥ることがある(画像:静岡県)。
新しい橋は「富士川かりがね橋」。東名高速よりも北側、平野部の終端に当たる箇所に整備されます。西岸で接続する県道富士川身延線は、東名高速の富士川スマートIC(富士川SA)に接続しており、同スマートICと富士市街地を結ぶ新たなアクセス路にもなります。
とはいえ主眼は、富士川に架かる他の橋の渋滞緩和です。富士川河口から富士宮市境までは8km近くありますが、そのなかで一般道の橋は現状、2本だけしかありません。ひとつは下流の国道1号バイパスの「新富士川橋」、もうひとつは、より市街地に近い県道富士由比線(旧国道1号)の「富士川橋」です。特に、交通容量オーバーとなっている後者の渋滞緩和を目的としています。
一般道の橋が2本しかないため、バイパスが通行止めになると市内が大渋滞になるという状況。新しい橋には緊急輸送路の補完という役割も期待されています。
完成後、富士川かりがね橋は1日あたり1万3400台が通行し、富士川橋の交通量は同2万3707台から1万6600台まで緩和すると見込まれています。