ウクライナ侵攻で忘れさられている空母「アドミラル・クズネツォフ」延期を繰り返しいよいよ復帰?
もはや復帰する詐欺?
現状でロシア保有する唯一の空母
ロシアの国営メディアであるタス通信は現地時間の2023年7月4日、ロシア海軍の空母「アドミラル・クズネツォフ」が2024年末頃に任務に復帰する可能性があると報じました。
空母「アドミラル・クズネツォフ」(画像:ロシア国防省)。
同艦は2023年現在、ロシアで唯一の空母となっています。運航上の様々な問題を解決するために2017年8月より修理とアップデートを兼ね、ムルマンスクの造船所にドック入りしましたが、修理中に火災事故を起こすなどトラブルが頻発。ドック入りが長引いており、2022年2月から始まったロシアによるウクライナ侵攻でも一度も姿を現したことはありません。
タス通信によると、「アドミラル・クズネツォフ」は2024年春頃に海上航行テストを行い、同年秋ごろに復帰のための本格的なテストを行うそうです。しかし、造船所の担当者の話ということで、政府の公式発表ではないとタス通信はしています。
なお、同艦は2022年に復帰予定でしたが、トラブルのために2023年に延期になっており、その後、2024年になると発表がありました。今回に関しても仮にテスト中にトラブルが発生した場合は2025年に延長する可能性もあるそうです。
ちなみに、中国が運用している空母「遼寧」は、元々「ワリヤーグ」という名前で、「アドミラル・クズネツォフ」の姉妹艦となります。