直通するんですかねえ。

有楽町線“本線”の混雑緩和も図る

 東京都都市整備局は2023年6月、「都市高速鉄道第8号線 東京メトロ有楽町線の分岐線(豊洲〜住吉間)計画及び本線(豊洲駅改良等)計画」について、都市計画案や環境影響評価書案の説明会資料を公表しました。


東京メトロ有楽町線の車両(乗りものニュース編集部撮影)。

 有楽町線の豊洲駅から分岐し、東西線の東陽町駅を経て、半蔵門線・都営新宿線の住吉駅に至る4.9kmの新線です。「豊住線」などと通称されています。全駅が江東区に所在。途中の枝川駅、千石駅は新規の駅となります(未設置の駅はいずれも仮称)。

 線路は主に道路下へつくりつつ、途中でいくつもの運河をくぐっていきます。駅部は開削トンネル、駅間は複線シールドトンネルとなりますが。千石〜住吉間だけは、住吉駅ホームがB3階とB4階に分かれる関係で、駅間のトンネルも単線シールドトンネル2層式となる見込みです。

 これに合わせて、豊洲駅は面積を6400平方メートルから9200平方メートルに拡大。利用者増加に対応するため、新木場方面のホームを外側に1本増設します。あわせてエスカレーター、エレベーターなどを新設する計画です。既存ホームの上にはB2階がありますが、新設ホームはその外側になるため、B1階のコンコースまで直通となるようです。

 ホーム2面、線路4線の豊洲駅は現在、両ホームの真ん中の2番線・3番線上を埋める形で仮ホームとすることで、ホームの混雑に対応しています。もともとこの2番線、3番線が豊住線用のホームでしたが、駅利用者の傾向は今後も変わらないと見て、恒久的な対策としてホーム増設に乗り出すということです。

 この路線が整備されると、東京北東部から臨海部へのアクセス性が向上し、現状で乗り換え2回・約20分かかる住吉〜豊洲間は直通約9分になるといいます。開業は2030年代半ばの予定です。