もりもりできてます!一部を除き……。

開通見込みを見直しへ

 圏央道の開通が延期される見込みです。国土交通省 千葉国道事務所とNEXCO東日本は2023年7月6日(水)、前日に開通された「首都圏中央連絡自動車道(大栄JCT〜松尾横芝IC)連絡調整会議(第1回)」の開催結果を公表しました。


圏央道 大栄JCT〜松尾横芝IC間の施工状況(画像:千葉国道事務所)。

 同区間は千葉県内に残る未整備区間で、東関東道と銚子連絡道をつなぐ18.5km。2024年度の開通予定でしたが、次の4つの課題から、「現時点において全体事業行程を正確に見通すことは困難」とされ、新たな開通見込みについては工事状況を踏まえ改めて発表することとなりました。

(1)用地の未取得
 用地取得率は「約99%」で、未取得箇所を除く全区間で工事に着手しているものの、残件については任意解決に至らず。現在、行政代執行に向けた手続き中。

(2)芝山トンネルの安全対策の検討
 芝山トンネルは、砂質土で形成された地質構造であり、掘削開始後、天端部からの抜け落ちなどが発生。より強度が低くなる区間の掘削に安全対策を検討している状況。

(3)土壌汚染の対策
 一部施工区間で環境基準値を超える重金属(鉛・ヒ素)を確認し工事を一部中止している。今後、土壌汚染対策法の手続きを踏まえ工事を再開する予定。

(4)入札不調
 一部の跨道橋工事において入札不調が発生し、工事着手に至っていない。

 今回の開通時期の見直しについて千葉県は、「工事を安全に進める必要があるなど、やむを得ない事情は理解するものの、令和6年度の大栄JCT〜松尾横芝IC間の開通が困難になったことは非常に残念である。引き続き、県も沿線市町とともに最大限協力するため、1日も早い開通を目指し事業を推進してほしい」とコメントしています。