「住みたい街」とは全く別側面の調査結果です。

「住んでいると聞いたらスゴイ!と思う駅」ランキング

 不動産情報サービス「LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)」を運営するライフルは2023年6月30日、「住んでいると聞いたらスゴイ!と思う駅」調査の結果を公表しました。


田園調布駅前の復元された旧駅舎(画像:写真AC)。

「誰もが一度は耳にしたことがあるであろう“住んでいる場所自慢”。『スゴイ!』と思うこともあれば、正直ピンとこない場所を言われて反応に困ったことがある人もいるのではないでしょうか?そこで、みんなが言われて「スゴイ!」と感じる場所はどこなのか?そして「スゴイ!」と思うポイントはどこなのか?」ライフルはこう調査理由をまとめています。都内に住む20〜60代の男女1566人が対象です。

 総合ランキングでは、1位「六本木」83ポイント、2位「田園調布」81ポイント、3位「麻布十番」60ポイント、という結果に。以下、「白金台」「東京駅」「白金高輪」と続きます。

 ただ、年代別で見ると、「田園調布」と答えた人は50代以上、特に60代が圧倒的で、20〜30代では“圏外”だそう。「六本木」は30〜40代を中心として幅広く支持を集めたといいます。また、「白金台」「白金高輪」についても、20代においては両駅ともに圏外となり、「『シロガネーゼ』という言葉も今は昔なのかもしれません」とのこと。

 調査では「スゴイ!」と思う駅のある街に対してのイメージについても聞いています。総合1位は「お金持ちが住んでいる」ですが、30代以下と50代以上とで回答率に差異が大きかったものを見ると、年配層は「閑静」「歴史がある」「街並みが美しい」などの点に「スゴイ!」という印象をもつようだといいます。

 LIFULL HOME'S総研の副所長でチーフアナリストの中山登志朗さんは、今回上位だった街について2つの特徴を指摘しています。「1つは高額&高級住宅が建ち並んでいて、かつ土地利用に規制があって今後の開発のハードルが高い街、もう1つは高度利用が為されていてタワーオフィス&マンションが建ち並び、これからも物件開発が継続して24時間眠らずに活動し続ける街」だそうです。