自宅前で雷の直撃で即死した父と手を繋いでいたグレイソン君(6)。脳の損傷が酷く、事故から1か月後に人工呼吸器が外され、今月16日に亡くなった(画像は『The Daily Star 2023年6月18日付「Boy dies a month after dad killed by lightning that passed through them holding hands」』のスクリーンショット)

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雷の直撃を受けて即死した父と手を繋いでいた6歳男児が今月、事故から1か月後に息を引き取った。脳の損傷が酷く、人工呼吸器が外されて3日後のことだった。悲劇のニュースを英ネットメディア『The Mirror』などが伝えた。

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米テキサス州バレーミルズで先月15日午後5時10分頃、マシュー・ボッグスさん(Matthew Boggs、34)が自宅前の車道で雷の直撃を受けて即死した。マシューさんはスクールバスで帰宅したイライジャ君(Elijah、11)とグレイソン君(Grayson、6)を出迎えたばかりだった。

この事故で、マシューさんと手を繋いでいたグレイソン君も重傷を負い入院していたが、今月16日に死亡が確認された。

当時、2人と少し離れていて無事だったイライジャ君は「落雷は前ぶれもなく起こり、突然4つの靴が飛んだ」と明かし、事故直後の様子をこのように語っていた。

「2人は車道に顔を突っ伏して倒れてしまった。本当に怖かった。」

「倒れたグレイソンを仰向けにすると、少し笑っているように見えた。僕は最初、2人がふざけているのかと思った。でもお父さんを仰向けにすると、頭の真ん中から出血していて、顔色はすでに紫に変わっていた。」

ボスキー郡保安官事務所によると、救急隊が駆けつけた時、2人は意識がなく、マシューさんは即死だったという。ただグレイソン君は呼吸をしており、地元の病院に搬送されて人工呼吸器に繋がれ、医師の監視下に置かれたのだった。

そして一時は快方に向かう兆しが見られたものの、脳の損傷が酷く、「これ以上の回復は見込めない」として今月13日に人工呼吸器が外された。グレイソン君が亡くなったのは、それから3日後の午前5時のことで、叔母はFacebookで「今の気持ちは言葉で表すことができない。あなたは本当に良く頑張った。私のハンサムで面白くて小さな甥よ。安らかに」と追悼の言葉を述べた。

またマシューさんの母アンジェラさん(Angela)は「雷に打たれる直前、マシューはグレイソンに『アイ・ラヴ・ユー』と告げていたの。そしてその直後、雷が直撃したのよ」とも明かしており、このニュースには次のようなコメントが寄せられた。

「なんて悲しい事故だろう。」
「悲劇。家族の気持ちを思うと心が痛む。」
「少なくともこれで親子は一緒になれた。安らかに。」
「背が高い父親に雷が直撃したのだろう。手を繋いでいたことで息子も亡くなってしまうなんて…。兄の心のカウンセリングも必要だろうね。」

なお英ネットメディア『The Mirror』によると、2006年から2021年の15年間で、全米で落雷による死者の報告がなかったのはアラスカ州、デラウェア州、ハワイ州、ニューハンプシャー州、ワシントン州の5州とアメリカ領ヴァージン諸島だけだったという。また死者が最も多かったのはフロリダ州の79人で、テキサス州は2番目で36人だった。

ちなみに雷の事故では2021年8月、国土の大部分が山岳地帯と言われるジョージアの山の牧草地で500頭を超える羊が落雷で即死し、「これまでにない規模」と注目された。

画像は『The Daily Star 2023年6月18日付「Boy dies a month after dad killed by lightning that passed through them holding hands」(Image: Facebook)(Image: GoFundMe)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)