いよいよ「空の祭典」始まりますね!

国内航空も導入予定の2機種

 2023年06月19日から25日まで、フランスで行われる「パリ航空ショー」。ここでアメリカの航空機メーカー、ボーイングが開発を進めている、新型旅客機「777-9」ならびに「737-10」の展示飛行が実施される予定です。これまで同社が海外航空ショーで実施した展示飛行では、旅客機らしからぬアクロバティックな姿勢でフライトする様子が”通例”となっており、今回もそのようなレアな光景が見られると予想されます。


ボーイング777-9(乗りものニュース編集部撮影)。

 777-9は2020年1月に初飛行した「777X」シリーズの標準旅客型です。「777X」シリーズは「ボーイング777」をベースにサイズアップなどを図った派生型にあたり、すでにシリーズ累計で350機以上の受注を獲得しているとのこと。日本でもANA(全日空)がこのシリーズの導入を予定しています。なお、今回フライトする777-9は約77mの全長をもち、実用化されれば世界最長の全長をもつ旅客機となります。

 一方、737-10はボーイングの主力単通路機シリーズである「737MAX」の胴体延長タイプで、2021年6月に初飛行。「737MAX」を含めたこれまでの737シリーズでもっとも長い、43.8mの胴体をもち、最大230席を搭載することができます。日本でもスカイマークが同モデルの導入を予定しています。

 このほか同航空ショーでボーイングは、CH-47F「チヌーク」やAH-64D「アパッチ」をはじめとする軍用航空機、ボーイングらの合弁によって設立されたアメリカのスタートアップ企業、Wiskが開発を進めている次世代エアモビリティ「空飛ぶクルマ」などを展示する予定です。

【映像】傾きすぎ!“ほぼバレルロール”をする777Xを見る(29秒)