独自開発 トヨタ「ランドクルーザー」ベースの対ドローン車両を披露 ウクライナ
アフリカなどで多用された「テクニカル」と変わらない感じも。
主武装はチェコ製の14.5mm機関砲
ウクライナ軍参謀本部は2023年6月11日、独自開発した「Viktor」対空システムを公式ウェブサイトなどで披露しました。
ベースとして用いられているのは、トヨタ製4輪駆動車「ランドクルーザー70」の2ドアピックアップ仕様で、その荷台に14.5mm口径の連装対空機関砲を設置しています。なお、この機関砲はチェコ製で、同国からの武器援助で供与されたものとのこと。ただ、ウクライナ軍将官によると、チェコの兵器は高品質で、機能性にも優れているそうです。
ウクライナが開発した対空車両「Viktor」(画像:ウクライナ軍参謀本部)。
照準は基本的に目視で行うものの、赤外線映像装置とターゲットポインターが装備されているため、これを併用することで、無人機(UAV)や低高度を飛ぶ飛行機、ヘリコプターなどを高精度で迎撃できるとしています。
すでに最初に作られた試作モデルは前線に投入されており、北部戦区では「カミカゼドローン(自爆ドローン)」を撃ち落としたこともあるといいます。
ウクライナ軍によると、「Viktor」はメンテナンスと操作が簡単なのが特徴とのことで、現在、大量取得を進めるとともに操作員の訓練を実施中だとしています。