通ったら“4万円”の「波崎シーサイド道路」7月通行止め解除へ 市と地権者が和解
よかった!
地権者とのトラブル解消か 「波崎シーサイド道路」全面通行可に
茨城県神栖市の石田 進市長は2023年6月15日、一部通行止めとなっている市道1-9号線「波崎シーサイド道路」について、7月10日をめどに通行を再開すると発表しました。同日の市議会第2回定例会にて説明しました。
一部通行止めとなっている波崎シーサイド道路(画像:pixta)。
波崎シーサイド道路は文字通り神栖市内の太平洋沿いを縦断する路線ですが、波崎シーサイドパーク付近で一部が長年、通行止めとなっています。道路に私有地が含まれていたためです。市長は、「長年の懸案となっていた土地について地権者と和解が成立し、2023年に入り当該用地を取得した」と説明。現在は路面処理などの復旧作業を行っているそうです。
かつては普通に通行が可能だったそうですが、地権者と旧波崎町・神栖市との間で土地をめぐるトラブルが続いていました。地権者は私有地を通行するクルマに通行料金を徴収し、直近では4万円という法外な値段に。通行者とのトラブルもたびたび発生していました。
6月現在も、市は現地ならびにウェブサイトで、当該箇所の迂回ルートを案内しています。その沿道にある波崎シーサイドキャンプ場もウェブサイトで、「当キャンプ場北側の、海沿いの道路は当キャンプ場周辺が私有地のため一部通行止めの場所があります。誤って進入してしまった場合罰金を徴収される恐れがあります」と注意喚起しています。
石田市長は「当該路線には、市も含む複数名で所有する用地もございますが、市道1-9号線は道路法に基づき供用の開始がなされた市道であることから、法律に基づいた管理を実施してまいります」と説明しました。