サイクルトレインならぬ「サイクルバス」開始 いちいち分解せずトランク収納 広島発2路線
そもそも「高速バスに自転車を積み込む」こと自体、まだ普及が進んでいない状況です。
前輪を外すだけ
中国ジェイアールバスの高速バス車両(画像:中国ジェイアールバス)。
中国ジェイアールバスは2023年6月14日(水)、高速バスのトランクにロードバイクを分解せず積み込めるサービスを開始すると発表しました。6月21日から11月末までが実証期間となります。
これまで「ロードバイクをバスに持ち込む」こと自体がなかなかできず、いくつかの実施路線でも「バラバラにして輪行袋に収納する」という作業が必要でした。ママチャリと比べて分解しやすいようにできているとはいえ、負担であることは確か。近年は鉄道で、複数の事業者が「サイクルトレイン」として、自転車をそのまま車内へ持ち込む取り組みを進めています。
今回実施されるのは、広島〜出雲線および高松線です。同社の便では前輪を外すだけで、トランク内にフロントフォークを固定する形です。料金は、運賃とは別に1000円。1便あたり2台まで積み込めるとのことです(大人数グループには対応不可)。
類似の事例は、バスの前面部の外付けラックに自転車を積む伊予鉄三崎線のサイクルバスや、車内自体を積み込み用に改造した西鉄「CYCLE CARGO」など、まだ数例にとどまっています。