全国有数のスーパー無料道「新潟バイパス」はどこまで延びる? 進む延伸事業 快走路は40km超に
どこまでも延びそうな気もする……。
新新バイパス+新潟バイパス+新潟西バイパス+もうひとつ!
新潟の市街地には、高速道路かと見まがうような一般道が約37kmにわたって東西を貫いています。一般的に「新潟バイパス」とだけ呼ばれることもありますが、国道8号と7号にまたがる「新潟バイパス」を中心に、その西側の国道116号「新潟西バイパス」、国道7号「新新バイパス」の3路線が一体となったもの。新潟バイパスは6車線、その両側の2バイパスは4車線で全く信号がなく、全国屈指の交通量があることでも知られます。
この一続きのバイパスを、さらに延ばす事業が進んでいます。
新潟西バイパス。現在の起点からさらに西へ延伸する「新潟西道路」の事業が進む(乗りものニュース編集部撮影)。
その延伸部にあたる国道116号「新潟西道路」は、新潟市西区の明田交差点から、新潟西バイパスの起点である曽和ICに至る4.2km。既存の3バイパス群は、国土交通省が地域高規格道路「新潟東西道路」として位置付けていますが、これには未完の新潟西道路も含まれます。
現在、新潟市街地から新潟西バイパス曽和ICを降りると信号交差点となり、その先の国道116号現道は2車線の平面的な道路です。4車線バイパスの交通量を受け止めるため慢性的な渋滞が発生しているほか、死傷事故も多く、周辺の生活道路が抜け道になっている状況。これら課題を解決するため、当該区間を4車線化し主要交差点を立体化する「新潟西道路」の事業が2019年度からスタートしました。なお、終端となる明田交差点には、2023年3月に新潟中央環状道路が接続し、国道116号と8号が結ばれています。
国土交通省 新潟国道事務所によると、新潟西道路では2022年度から用地買収に着手。2023年度は調査設計と用地買収を進めるとしています。
明田交差点の先の国道116号も平面的な2車線道路になりますが、5km先の中郷屋IC交差点からは、2車線ではあるものの両側に盛土が見えてきます。これは、4車線の用地が確保されながら暫定2車線で供用されている「巻バイパス」です。
新潟国道事務所によると、新潟西道路から巻バイパスまでをつなぐ区間は事業化されていないといいますが、その先、柏崎市まで続く国道116号では、同様のバイパス区間が断続的に存在、もしくは事業中となっています。いつかこれらが1本につながる日が来るのでしょうか。