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 ブンデスリーガ残留という有終の美を飾ったあとで、フロリアン・ミュラーはVfBシュトゥットガルトからSCフライブルクへと復帰することが明らかとなった。2021年に移籍金500万ユーロで1.FSVマインツ05からシュトゥットガルトに移籍していた同選手は、先発GKとして迎え入れられたものの、不安定さもあって今年2月の胃腸の問題による離脱からバックアップへ。その後はファビアン・ブレッドロウに先発の座を譲っており、ただ同選手の負傷離脱から再びミュラーがシーズンの終わりではプレーしていた。

 そしてこれからはかつて1年間レンタル移籍した経験をもつ、SCフライブルクへと加入する。まだ詳細については明らかにはなっていないものの、どうやら移籍金150万ユーロ程度が見込まれている模様。そこでは2020/21シーズンに長期離脱となり急遽ミュラーがマインツより加入することになった、マーク・フレッケンがこの夏ブレントフォードに移籍したことで、セカンドチームから先発に浮上することになるノア・アトゥボルのバックアップが見込まれているところ。

 無論これはミュラーにとってバックアップとしての役割、そして減俸をも受け入れなくてはならない二重苦の決断といえるだろう。ただそれでもかつてフライブルクではキッカー採点平均2.92と好パフォーマンスを記録した慣れ親しんだ環境と信頼があり、これからトップチームの先発を担うドイツU21代表から先発を奪う隙がまったく生まれないとは言い切れないだろう。少なくともヨーロッパリーグも含め3大会があることからも、ミュラーはアピールのチャンスを確実に手にすることにはなる。

 またもう1つの見方としてはそのアトゥボルが、若手選手としてブンデスリーガでの活躍を大いにみせてしまったならば、ミュラーは当分はバックアップに甘んじることになるかもしれないが、ただ現状ではブンデス18クラブで先発の座を得ることはほぼ不可能という状況下も踏まえ、もしもアトゥボルが近くステップアップすることになれば、少し遠回りにはなるがこちらの形でも再びフライブルクで先発の座を手にする可能性はある。