現在のターミナルビル供用開始にともない役目を終えた、徳島空港の旧ターミナルビル。この施設は現在、異色の転身を遂げています。どのようになっているのでしょうか。

1989年にオープン

 現在の徳島空港(徳島阿波おどり空港)のターミナルビルは、2010年に供用開始されました。それにともない役目を終えた旧ターミナルが現在、異色の転身を遂げています。


徳島空港の旧ターミナルビル。

 徳島空港の旧ターミナルは空港西側にあり、1989年にオープンしたものの、滑走路を500m延長したことにともなって、空港全体がリニューアルされました。そのさい、東側に現在のターミナルが新設され、その供用開始にともない、旧ターミナルは役目を終えました。

 空港ビルとしては比較的短い期間で運用終了となった旧ターミナルですが、2014年に新たな役割を与えられます。県の「運転免許センター」です。

 それまで徳島市内にあった免許センターは、老朽化が進んでいたほか、狭く、耐震性にも問題があったそうです。そのため、徳島空港の旧ターミナルへ移設されました。

 免許センターとなった旧ターミナルは、駐機場だった部分が広大な駐車場となっています。しかし、ビルの外観はまさに”地方空港”。館内もキレイにリニューアルされており、一般エリアと航空便利用者のみが入れる「制限エリア」との仕切りも無くなっている反面、階段や2階の出発フロアの広告の位置など、空港時代そのままの場所もあります。