3両連接車体、全長21m超えの低床車両になる予定です。

2024年に2編成が導入予定


熊本市電の新型車両のイメージ図(画像:熊本市交通局)。

 熊本市交通局は2023年6月5日(月)、市内の路面電車で2024年に導入予定の新型車両について、フレーム部分の製造を開始するべく発注開始しました。

 熊本市電では朝夕ラッシュ時を中心に混雑が慢性化し、根本対応として1編成の高容量化を検討。昨年7月に3両編成・定員1.5倍という新型車両の基本スペックを発表しました。

 今回の発注仕様書に書かれた詳細スペックを見ると、定員は現最新の0800形2両編成と比べ1.5倍の112名(着席42名・立席70名)で、最大で224人程度乗車可能としています。連接車体の3両編成で、編成長も8.4mから21.35mへと長大化します。

 扉は前側2枚、後側1枚の計3枚に増加。座席は低床車両では珍しい「全席ロングシート」を採用し、着席機会よりも乗車定員を優先しています。

 駆動方式は0800形の直角カルダンに対し、平行カルダンを採用。加減速度は従来と変わらない2.5km/h/s、5.0km/h/sに設定されています。

 まずは2編成が2024年度に導入される予定です。車両形式名は発表されていませんが、イメージ図には「2401A」の文字が書かれており、「2400形」となる可能性が高そうです。