秘境駅人気が高まっている矢先でした。

複数個所で被害「JR飯田線」

 JR東海は2023年6月3日、台風2号接近に伴う2日からの大雨による飯田線の被災状況について発表。次のように複数箇所で変状が発生していることが明らかになりました。


金野〜千代間の土砂流入(画像:JR東海)。

・三河東郷駅 土砂流入
・本長篠駅 線路設備の一部変状
・平岡駅 土砂流入
・金野〜千代間 土砂流入

 天竜峡〜辰野間は6月3日15時頃から運転を再開しています。豊川〜新城間については4日始発から、平岡〜天竜峡間は5日始発からの運転再開を表明しましたが、被害の大きな新城〜平岡間の運転再開見込みは立っていません。

 なお、特急「伊那路」は、6日(火)まで全列車を運休し、7日(水)以降の運転計画は、決まり次第、改めて発表されます。現時点で、代行バスなどの運行はないということです。

 中部山脈を貫き愛知と長野を南北に結ぶ飯田線は、土砂災害が多く、SNSでは今回の発表に「またか」との声が相次いでいます。4年連続で大雨により被災している事例を挙げ、「こんなのJR東海ではなかったらとっくに廃線になっていてもおかしくない」「飯田線はガチの秘境路線だから災害も毎度ガチ」といった声も。

 近年は急行「飯田線秘境駅号」などの運転もあり、飯田線の秘境駅が一種の観光スポット人気が高まっていました。今回の雨の最中から、沿線へのあまりの集中豪雨ぶりに「飯田線大丈夫か?」と心配する声が多く寄せられていました。