就役からわずか半年の最新鋭艦だとか。

太平洋での性能検証の一環

 フランス海軍のフリゲート「ロレーヌ」が2023年5月30日(火)、東京都江東区にある東京国際クルーズターミナルに接岸しました。


東京港に姿を見せたフランス最新フリゲート「ロレーヌ」(乗りものニュース編集部撮影)。

「ロレーヌ」はアキテーヌ級フリゲートの8番艦(最終艦)として2022年11月に就役したばかりの最新鋭艦で、同級のなかでは初めて来日した艦になります。船体サイズは全長約142m、幅約20m、満載排水量は約6000トン。乗員数は約132名で、このほかに30名ほどを乗艦させることが可能です。

 機関はガスタービンエンジンとディーゼル発電機のハイブリッド方式で、最大速力は約27.5ノット(約51km/h)。対空戦闘能力に秀でているのが特徴で、主武装は76mm単装速射砲1基、20mm機関砲2基、VLS(垂直発射装置)射出式の対空ミサイル、「エグゾセ」対艦ミサイル、連装魚雷発射管などで、このほかに艦載ヘリコプター1機の搭載・運用能力も有しています。

 本艦は、4月8日から実際の任務への投入容認に向けた最終段階として、その軍事的特性を検証するための長期展開を実施しているそう。その一環で、太平洋の厳しい運用環境下における軍艦の耐久力、戦闘システムや戦術データリンクの堅牢性、センサーや指揮統制能力の性能などを検証・評価しているといいます。

 なお、東京国際クルーズターミナルには 6月5日(月)までいる予定です。その間に、官民双方の交流や日仏当局間のハイレベル会談などが予定されています。