「世界最大の怪鳥飛行機」にライバル出現!? 保有会社が米宇宙企業破産で「ジャンボ機」導入…どう使い分け?
前「大分に飛んでくるかも!」と一躍話題になりましたな。
2024年運用開始へ
アメリカ・カリフォルニア州に本拠を構える航空宇宙企業、ストラトローンチ・システムズが、「ジャンボ・ジェット」ことボーイング747-400を導入します。同社は、1つの機体に2つの胴体がついた「双胴機」のスタイルを採用し、約117mの全幅から「世界最大の飛行機」と呼ばれる「ロック」を保有・運航していることで知られています。
ストラトローンチ・システムズのボーイング747(画像:ストラトローンチ・システムズ)。
この747-400は、アメリカの宇宙開発企業、ヴァージン・オービットが保有していたもの。同社では、この機を用いて人工衛星を打ち上げる事業を展開してきました。しかし2023年4月、裁判所に破産申請し、このたび事業の停止が表明されています。そこでストラトローンチ・システムズが、この747-400を取得することになりました。
この747-400は、今後ストラトローンチ・システムズが実用化を目指している「極超音速飛行機」のテスト機「Talon-A」の発射プラットフォームとして使用されます。今後はそのための改修をうけ、2024年に運用を開始する予定です。なお、ストラトローンチ・システムズは報道発表上で、同様に「Talon-A」の発射プラットフォーム機として使用されている「ロック」が同社の主力機であるとしており、747-400の導入で、プラットフォーム機がより柔軟に運用できるとしています。