小田急と町田市が「南北通路整備」と「駅改良」へ施行協定締結。

「地域交流拠点施設」の整備も

 東京都町田市と小田急電鉄は2023年5月26日(金)、鶴川駅の南北自由通路整備事業と、駅改良工事の着手に関する施行協定を締結したと発表しました。


小田急の車両(画像:写真AC)。

 鶴川駅は小田急小田原線の駅で、2022年度の1日あたりの平均乗降人員は5万7563人。ホームは2面3線で、新宿方面のみ優等列車の待避設備があります。

 事業では幅員10.5メートル、延長120メートルの南北自由通路を設けて駅を橋上化するほか、現在の北口改札の位置に「地域交流拠点施設」を整備します。この施設の整備に向け、Jリーグに加盟するプロサッカークラブ「FC町田ゼルビア」を運営するゼルビアと同日付で協定が締結されています。
 
 南北通路整備事業と駅改良事業はいずれも、2027年度末の使用開始を予定。2023年6月から工事が開始されます。

 町田市は、鶴川駅周辺を「東の玄関口」として位置付けており、2016年10月に駅周辺整備の基本方針を策定。自由通路や駅改良以外に、北口広場の改良、南口広場の新設、南口アクセス道路の整備などを盛り込んでいます。また、北口広場の再編に合わせ、新たな商業施設を設置して賑わいの創出を目指すとしています。

 2020年には、鶴川駅南土地区画整理事業が開始されたほか、南口アクセス道路整備に関する協定が町田市と川崎市で締結されています。