敵地オリオールズ戦に「3番・投手兼DH」で投打二刀流出場したエンゼルスの大谷翔平【写真:Getty Images】

写真拡大

オリオールズ戦に「3番・投手」の二刀流で出場

 米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は15日(日本時間16日)、敵地オリオールズ戦に「3番・投手兼DH」で投打二刀流出場。サイクル安打に王手をかけて迎えた第6打席で左前打を放った。快挙はならず一塁ベース上で苦笑い。ボルチモアの敵地ファンからは異例のブーイングが巻き起こり、ロサンゼルス放送局の実況席でも「これまで見た中でも最もガッカリした4安打目です」などと注目されていた。試合は9-5でエンゼルスが勝利。大谷は今季5勝目もマークしている。

 大谷は3回に右前打を放つと、4回には自らを援護する9号3ラン。飛距離456フィート(約139メートル)、打球速度114.6マイル(約184.4キロ)の特大弾で観客をどよめかせると、5回にはライトへ3ベースを放ってサイクル安打に王手をかけていた。7回1死一、二塁の第5打席では二ゴロに倒れ、迎えた9回の第6打席。外角の球に上手くバットを合わせて左前打とするも、快挙達成とはならなかった。

 一塁ベース上で大谷は苦笑い。敵地の観客席では異例の大ブーイングが注がれ、ロサンゼルス放送局「バリー・スポーツ・ウェスト」の解説マーク・グビザ氏は「ファンがブーイングしています(笑) 抜けてほしかったんですね」とオリオールズ側へのブーイングだったと指摘。実況のウェイン・ランダッゾ氏も「これまで見た中でも最もガッカリした4安打目です」と思わず嘆いていた。

 グビザ氏は「ファンのリアクションが大好きです。みんな飛び上がっていました。敵地ですよ」とも驚いていた。大谷は投手としては3本のホームランを浴びながらも、7回4安打5失点で今季5勝目。打っては5打数4安打3打点で、打率.303に乗せている。

(THE ANSWER編集部)