日本IBMは4月24日、企業がメタバースを次世代チャネルとして活用するためのプラットフォームである「IBM Spatial Platform」を発表した。

「IBM Spatial Platform」のイメージ

IBM Spatial Platformは、さまざまなメタバース・ユースケースのうち、最も汎用的な用途に則した機能をMVP(Minimum Viable Product:価値検証のための最小限の機能を実装したプロダクト)として、IBM Cloudのセキュアな環境で提供する。

これにより、迅速にメタバースのトライアルを開始することができるほか、要望に応じたカスタマイズが可能なため、幅広いニーズに柔軟に対応することができるという。

今回、提供するユースケースは「Hall / Meeting Room」「Seminar Room」「Showspace」「Watson Assistant」の4つ。

Hallでは、近くにいる複数のアバター間で自由に会話をする空間を提供し、クローズドな空間であるMeeting Roomでは、Room内のメンバーに限定して会話することが可能。またMeeting RoomにはPC画面の共有が可能なモニターも用意している。

Seminar Roomは、講師アバターが聴衆アバターの前でPC画面を投影し、プレゼンテーションすることができる。聴衆アバターは拍手などのリアクションを返したり、音声やテキストチャットで講師とのQAを可能としている。

3D空間内の展示会場であるShowspaceでは、画像や動画、3Dオブジェクトなどの展示コンテンツを配置することができ、ユーザーは自由にそれらのコンテンツを参照したり、会場に配置された説明員アバターによる説明を聞いたりできる。

AIを活用したアシスタント機能であるWatson Assistantを呼び出してチャットをすることができ、Watson Assistantをトレーニングすることで幅広いユースケースへの対応を可能としている。

さらにIBM Spatial Platformでは、すぐに利用可能な標準アバターを年齢や性別のバリエーションを考慮して、複数用意。アバターは、ユースケースに合わせてカスタマイズも可能だ。