24日午前の債券市場で、先物中心限月6月限は反落。前週末21日の欧米市場で長期金利が上昇し、これが東京市場に波及するかたちで国内債に売りが先行した。

 欧米金利の上昇は、21日に発表された欧州や米国の4月の購買担当者景気指数(PMI)速報値が良好な内容となり、欧米景気に対する過度な懸念が和らいだことが背景。これを受けた東京市場でも債券の売りが優勢となり、先物は朝方に147円52銭まで軟化する場面があった。ただ、27~28日に開かれる日銀金融政策決定会合を控えて積極的には動きにくく、売り一巡後は下げ渋った。

 午前11時の先物6月限の終値は前週末比7銭安の147円64銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前週末比0.005%上昇の0.465%で推移している。

出所:MINKABU PRESS