日本代表としてWBCに出場したラーズ・ヌートバー(左)と大谷翔平【写真:Getty Images】【写真:Getty Images】

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米番組のインタビューで明かす

 米大リーグ・カージナルスのラーズ・ヌートバー外野手が、日本時間17日にYouTubeで公開された米ポッドキャスト番組のインタビュー動画に登場。大谷翔平投手(エンゼルス)の日本での影響力について語った。「ショウヘイは東京で人々に囲まれずに3フィート歩くことはできない」と伝え、広告等にも多数起用されていることに冗談を交えながら言及した。

 米メディア「ジョムボーイ・メディア」のポッドキャスト番組「クリス・ローズ・ローテーション」でクリス・ローズ氏のインタビューに応じたヌートバー。WBCでは日本代表の一員として世界一に貢献したが、ともにプレーした大谷の影響力には驚くばかりだったようだ。

 WBCイタリア代表として日本と準々決勝で戦ったビニー・パスカンティーノ(ロイヤルズ)が、同番組で「東京ではショウヘイ関連のものを見ることなく3フィート(約91.44センチ)歩くことはできない」と語っていたと伝えられたヌートバーは「日本代表やショウヘイについて見ることなく3フィート歩くことはできませんし、ショウヘイは東京で人々に囲まれずに3フィート歩くことはできません」とパスカンティーノの言葉が真実であると語った。

 ヌートバーが驚いたのは、その状況を大谷が驕りもなく受け止めていること。「彼の対処の仕方は信じられません。彼はそれでも大丈夫なんです。通訳のイッペイ(水原一平氏)に聞いてみたんです。彼はただ普通の人のようにくつろいでいるだけでよくて、派手できらびやかなことをする必要は必ずしもないんです。トラブルに巻き込まれたりするようなこともないでしょう」と語った。

冗談交じりに「ちょっと分けてよ」と言いたくなる影響力

 大谷はWBC1次ラウンドのオーストラリア戦(東京ドーム)で特大本塁打。打球は自身の顔がビジョンに大きく映し出された、右翼席後方の広告看板に直撃した。ヌートバーはこのことも振り返りつつ、「イニング間にスコアボードを見れば、ショウヘイ・オオタニのコマーシャルをやっているんです。とんでもないですよ」と大谷があらゆる場所で起用されている状況を表現した。

 さらに「東京では、ダウンタウンやタイムズスクエアのようなところで、彼の顔があっちにもこっちにもあって、彼がグランドセイコーの時計をつけていたりするんです。彼はフィールド内よりフィールド外でのほうが稼いでいますが、それも当然です。ビニーが言うように、彼の顔は本当にどこにでもあるんですから」と球場外においても同様だと力説した。

 米経済誌「フォーブス」では、大谷の今季の報酬総額は、税金と代理人手数料を引かれる前の段階でMLB選手最高の6500万ドル(約85億円)と算出。内訳は今季年俸の3000万ドル(約40億円)に加え、フィールド外での収入が「我々の計算で、少なくとも3500万ドル(約45億円)」と年俸よりも多いことを伝えている。

 ヌートバーは「いつも彼にジョークを言っていたんです。もし彼ら(広告主)がウォルマート版(安物版)やハーフ日本人版の君を必要としているなら、教えてくれと。それで一儲けするからってね。ちょっと分けてよって冗談を言っていたんです。彼は東京ではマイケル・ジョーダンやザ・ビートルズのような存在です」と冗談を交えながら語っていた。

(THE ANSWER編集部)